05, 12. 2012 時ならぬ雨


昨朝7時過ぎから降り始めた雨は,日暮迄降り続いた。午後に入った少し小降となったが,午前中は雨脚が強く,酷く薄暗かった。色を使用する仕事をする気になれず,思い付く形状を描いて過ごす。衆議院選挙が公示され、多党が乱立する選挙戦が始まった。

2時過ぎに雨が小降りとなって来たので,散歩に出かける。固く締まった氷の上に厚みのある粉雪の層が出来て良い状態になっていた路面は,雨ですっかり緩んでいた。降らずもがなの雨だった。四つ角の轍の間には,水が溜っている。遊歩道は融けて歩き難いと思われ,舗装された道を小さく廻って来ることにした。




雪を冠っていた植物がまた現れている。気温の低い日が続いて,紫陽花の葉は凍って黒く変色していた。雪に埋っていた部分は,変色が少ない。東の沢の西の道を北へ戻る。綺麗な色を見せていたツリバナの殻は,色を失っていた。落葉松は葉を落とし、黒々と聳えている。





歩道にナナカマドの実が落ちていた。今年はナナカマドの実の付きが,余り良くない様に思われる。薄暗さが増して,何を写してもフラッシュが光る。僅かに明るさが感じられていた西の空が,真っ赤に焼け始めた。不気味な感じの赤だった。




開けて来た空は曇空。先刻から雪が降り始めた。酷い凹凸の出来た路面に雪が積る様を想うと,気が滅入る。