17, 10. 2012 ノブドウ


朝方の晴れ間が続き、昨日は終日青空が広がった。前日作った大きな流れにずらしを入れて、絵具を置く。ゴミの集荷日だったので、作っておいたゴミ袋を集荷場所に運ぶ。空は良く晴れているが、風が強く冷たい。中々穂が開かなかったヤハズススキが完全に開いたので、切詰めることにした。イネ科の植物は、茎も葉も繊維が強く手強い。30本以上あったススキを漸く切詰めた。来春は芽が出た段階で削り取って、株を小さくしなければならない。先日開いたリンドウが、佳い姿になって来ていた。ヤマジノホトトギスはほぼ満開。花が良く似た斑入りのホトトギスと最後の花になるホトトギスも、花を開き始めた。






午後に入って絵具が乾いて来たので、もう一仕事出来た。2時過ぎのバスで、団地では入手出来ぬ小間物を買い求めに野幌のスーパーへ向う。買物を済ませて、緑地帯を西へ抜ける。先日実を拾ったトチノキは、葉が黄葉して縁が反り返っていた。向い側の商店街を斜めに抜けて、二番通りへ出る。この一帯は、以前大きな煉瓦工場があった地域で、煉瓦造りの建造物が多い。路地も煉瓦が敷き詰められている。





少し西の東角に、煉瓦造りの建物を蔦が覆っていた。平屋の小さな建物で物置かと思ったが、窓が付いている。蔦の南側に、ノブドウの植込みがあった。余り陽当たりの良くない位置なのに、ノブドウが見事に色付いていた。エメラルドグリーンから青い色相を経て紫色の領域まで、様々な色合いを見せるノブドウの実は美しい。北の歩道から細い煉瓦敷の小径が奥に続いていた。郵便受けと思われるものもあって、住まいであることが判った。西には小さなベランダも見受けられ、鉢物が見えていた。童話に出て来そうな、可愛らしい素敵な家だった。








西日を浴びながら、二番通りを西へ戻る。良く陽が当たる美容院前のノブドウは、色付きが遅れていた。今朝も雲なく良く晴れているが、風が強い。午後から雨の予報が出ているので、未だ咲いている紫苑や孔雀草を切り取って生けることにしようか。


ノブドウ Ampelopsis brevipedunculata ブドウ科