25, 09. 2012 ノコンギク


急坂を南へ進む。道は原始林の北端に突き当たり、急角度で東へ曲がる。黒々とした樹々が切れ、道路の遥か下方に平地が広がった。薄紫色の花で彩られている。何処かに平地へ下りる道はないかと探した。車道は東へ緩く下降しているが、平地との高低差はかなりあって、下りたら登っては来られない。大分東へ進んだ道路下に、車が数台止めてあった。叢を探すと、緩くカーヴした道が付いていた。砂利の敷かれた道を下りる。道の端にも花が咲いていた。駐車場から叢を踏んで、西へ戻る。木立を抜けると、平地が広がっていた。花はクジャクソウに似ているが、背丈が低い。ノコンギクと思われる。





ノコンギクを堪能して、車道に戻る。少し東の農家の牧草の大きなパックが増えていた。四番通りの農家も、収穫した牧草が増え続けている。飼料の需要が減っているのだろうか。斜面に出来ている住宅街を北へ戻る。空地もノコンギクが見受けられた。エゾノコリンゴが、実を色付かせていた。





国道へ登る急な階段から、南を見渡す。昨年までは牧草地だった所が、飼料用の玉蜀黍で埋められていた。国道を東へ進む。下の鉄道林から伸びて来ている大木が枯れていた。葉が付いているので、夏の高温と雨不足が原因と思われた。漸く煉瓦工場の煙突が見えて来た。国道を渡り、一番通りを戻った。夕刻、空は不気味な程赤く染まった。





昨日は雲が多めながら、晴れ間が広がった。病院へ出かける日だったので、指定時間に合わせて、正午前に家を出た。前回同様バスと地下鉄を乗継いで、西18丁目で下車する。南1条の街路樹のトチノキは、葉の周囲が枯れて、実が大きく色付いていた。地面に落ちているものある。採血され、MRIの検査をされた。良いだけ待たされて診療室に入ると、夥しい数の頭部写真が壁に貼られていた、右目の上の部分が、黒くなっている。これが視野狭窄の原因らしい。他に怪しい部分はないのかと質問した。今の所、心配な部分はないとの答が返って来た。次回の指定日は11月に決まったので、症状は落ち着いているものと思われる。病院を出ると、もう陽は西に傾いていた。





昨夕のニュース番組で、北海道の9月の気温が、平年より5度以上高かったと報じられていた。海水温度も同様で、釧路ではサンマの代わりに、サバの水揚げが増えているらしい。今朝は早朝から雨模様。雨が暑気を洗い流してくれるかも知れない。


ノコンギク Aster ageratoides var. ovatus キク科