22, 09. 2012 薄が揺れて


朝方は良く晴れていた昨日は、次第に雲が広がり、正午過ぎには曇空となって薄暗くなった。気温は前日よりも更に下がったが、湿度は高めで幾分蒸し暑さを感じた。表と裏の縫い代を合わせて固定する、中とじの作業を進める。面倒な作業だが、表地が薄く垂れ下がるので、これで型崩れを防ぐことが出来る。両脇、袖付け回り、両肩を止めて、最後に襟廻りを固定した。後は襟とカフスを取り付け、ボタンホールを施す迄となった。

雲が厚みを増して来たので、雨が降らぬ内にと散歩に出かけた。南を廻って来ようと、東町公園から南の緑地帯を抜ける。鉄道林前の道路では、除草作業が行われていた。除草の幅が次第に広くなり、オオバナノエンレイソウやオオウバユリまで、皆刈取られてしまう。住宅が並ぶ通りの北側を西に進む。シロヤマブキが実を付けていた。K・Kさんから戴いたシロヤマブキは、順調に育っている。冬囲いの作業の折に、背丈が伸びるタカネヤナギを切っていただいて、来春シロヤマブキを植え込もうと思っている。




中央の沢の東の遊歩道を北へ戻る。遊歩道に隣接するお宅の塀から、花が2色になるキハギが垂れ下がっていた。遊歩道を離れて、住宅街をジグザグに折れ曲がりながら、北東へ戻る。昨秋出来上り、冬の大雪で大変だったドーム型の住宅は、庭が随分整備されていた。シラネアオイや、タマノカンザシも植え込まれている。植物がお好きな方が、お住まいらしい。生垣と道路の間に植えられた花が迫り出していた。以前他のお宅でも目にしたことがある花。丁度草取りをしておいでだった夫人に、名称を尋ねた。クレオメという名の植物だった。戻って調べると、フウチョウソウ科という聞き慣れぬ科の植物。非耐寒性の植物とあったが、温暖化で生育可能となっているらしい。





少し北東のお宅では、剪定作業が行われていた。これ程切詰めても良いのかと思われる程、徹底的に切詰めてある。切り取られた葉を入れた大きな袋が、幾つも並べられていた。




久々に赤い枝の生垣のお宅の前を通る。こちらの生垣も剪定済みで、白い実が僅かに残っていた。薄の穂が出揃って来た。ヤハズススキも穂を出し始めている。最上部は縞薄。欠けている月が円くなると、十五夜を迎える。厚い雲から僅かに陽が射し、夕刻には雲が切れて、青空が覗いていた。




今朝も良く晴れて、硝子が水霜で濡れている。秋のお彼岸らしい気候になって来た。