07, 08. 2012 秋の気配

原爆記念日の昨日,例年通り8時15分に黙祷が捧げられ,広島市長は原発事故に付いても言及した。東北波江町からは,町長が列席していた。原発事故は、人間の過信が招いたものに相違ない。朝方まで降っていた前日からの雨が止んで,午前中は厚い雲に覆われていたが,時間の経過とともに晴れ間が広がった。風は涼しく、あの異様な熱気はもう感じられない。雨が続いている内に,コムラサキの花が大分咲き進んでいた。長い枝の根元から,枝先へと開花が順次進む。花序を上げていたタカネオミナエシが咲き始めた。背丈は20cm程の小型の植物。タイワンホトトギスも咲き始めた。ワレモコウの蕾も色付き始めた。もうすっかり庭は秋の風情。





午前中はひたすら眼を冷やして過ごした。昼寝の習慣がないので,眼を覆っていても眠くはならない。2時少し前に,散歩に出かけた。南西を廻り,帰りがけにセンニンソウの様子を見て来ることにする。塀と道路の間の間で、ハンゲショウが白い花と葉を見せていた。充分な陽光が当たらないと,この様な状態にはならない。人影のない東町公園を通り抜け,南西の住宅街を西へ向う。ウイキョウが花を開いていた。春から楽しませてもらったツキヌキニンドウの実が赤くなり、皿を重ねた様な萼も色付いて来た。





中央の沢の階段を下りてみる。北へ伸びる木道は通行禁止の侭。僅かに斜面にキツリフネの姿が見られた。木道の中程は,一面の花が見られるだろうに,通行禁止が惜しまれる。沢の東の遊歩道を北へ戻る。北の沢の遊歩道では、大きくなって来たサルナシの実が見られた。高い位置なので,採られることはあるまい。




北の沢を離れ,二箇所のセンニンソウを見て回った。もう充分に蔓と葉が増え,白い蕾が見えた。送って頂いたセンニンソウはしっかり根付いたが,今年は屋上に上げずに育てようと思っている。帰りがけに,大きな実を付ける柿の木を見に立寄った。青い実が幾つか地面に落ちていたが,残った実はまた少し大きくなって来ていた。






タイワンホトトギス Tricyrtis formosana ユリ科