17, 06. 2012 カルミア


鮮やかな紫色を追って、西へ向う。温室の南に広がるセージの花だった。庭のセージは漸く花序が分離して来た状態。南に歩道と車道があって良く陽が当たることと、札幌の方が気温が高いのが花が早い原因と思われる。更に西には、アサツキの花が広がっていた。こちらもかなり開花が早い。




東角まで戻り、北へ向う。正門を越えて間もなく、バイカウツギが咲いていた。庭のバイカウツギは昨秋切詰めたので、今年は花は見られない。ヤマボウシが白い花を見せていた。植物園も、オオハナウドが樹間を白く埋めていた。取分け大きなハリエンジュが、ほぼ満開の状態だった。思いがけず、オオヤマレンゲを見付けた。柵には名札も付けられていた。東向きで余り陽が当たらぬので、咲き残っていたのだろう。前々日が見納めと思っていたが、得をした気分になる。







北5条通りを越えて、I邸の東側を北へ進む。歩道に残された巨木は、葉の上に実を付けた樹だった。広大な庭の北の方にも、同種の樹があった。昨日教室の合間に、図鑑を調べた。700ページを超える図鑑を3冊調べたが、葉の上に実を付けた種は、ハナイカダのみだった。通常、花は小枝の途中からか、葉柄の付け根から立上がる。気になる樹がまた増えた。日頃は目当ての種のみを調べるので気付かなかったが、北海道に分布する樹は、図鑑に載せられている樹々の4分の1程しかないことが判った。





教室を終えて掃除を済ませ、2時過ぎに夕食の素材を買い求めに出かけた。先日見かけたカルミラを見ようと、北西へ向う。離れた位置から木が赤味を帯びていて、完全に開花していないことが判った。近付くと、少し開き始めているのが見られた。花は余り大きくなく、花芯の周囲に斑が入っているのが特徴。西へ進み、北の住宅街に入る。切詰められたエニシダに、花が付いていた。木瓜は花が終り、実を付けていた。すんなりした形状の実はやがて肥大し、歪んだ形の実となる。冬の寒さで傷み、枯れ木の様になっていたナンテンに新芽が出ていた。住宅街を東へ戻り、買物を済ませて戻る。大きな実を付ける柿の木の花芽が膨らんでいた。気温が中々上がらない。実を付けたばかりのナナカマドが早とちりをしたのか、葉を赤く染めていた。







カルミア Kalmia latifolia ツツジ科 アメリシャクナゲ