22, 05. 2012 クロユリ


随分以前から話題となっていた金冠日蝕の朝は、当地は曇空だった。ブログの更新を終え寝室に上がりニュース番組を見ようとテレビを点ける。予報では曇空だった太平洋側の日蝕の様子が、リアルタイムで報じられていた。窓の外を眺めると、雲を通して日蝕の様子が見えた。1時半位の角度から月の影が入って来ていた。遮光の用具を何も用意していないずぼらな観察者には、打ってつけの状態だった。金冠にはならなかったが、月の影は7時の方角へ移行して行った







日蝕が終って間もなく、雲が切れて青空が広がった。強い南風が雲を流したものと見える。仕事に入る前に、庭を一巡した。クロユリが咲いていた。早く咲いたシラネアオイは、散り始めていた。大きな花弁は、青く染まって地面に落ちていた。




仕事に区切りのついた2時過ぎに散歩に出かける。ハルニレを見て来ようと、住宅街を南東に向う。梨の花が咲いていた。昨秋、余り美味しそうではない小さな実が生っていたのを思い出した。ハルニレの花はすっかり開き、尖っていた葉芽が芽吹いていた。




北へ戻り、一番通りへ出る。数日晴れ間が続いていたので、東の沢伝いに北へ向うことにした。樹間の遊歩道は乾いていた。クルマバソウが白く広がっている。ツクバネソウを見付けたが、未だ開いていなかった。





急な階段の昇降を3度繰り返す。3つ目の階段下には、大きな蕗の薹が、花後の綿毛を見せていた。二番通りに続く公園への階段を下りる。階段下にはコウライテンナンショウが鎌首を上げていた。緑が量を増した公園を通り抜けて、二番通りへ出る。車の往来が多い通りを避けて、住宅街を北西に戻った。ネナシカズラが芽を吹いていた。葛は新たな蔓を出すが、ネナシカズラは昨年の蔓に芽を出すものらしい。






クロユリ Fritillaria camtschatcensis ユリ科