09, 05. 2012 シラネアオイ


強い南風が吹いたが、昨日午前中は良く晴れた。先週上がっていた作品を3分割して作り始めた形が上手くいかない。最初からやり直そうと、水張りした。和紙は余程のことがない限り、折り曲げたものも水張りで平滑になる。

ゴミの集荷日なので、作っておいたゴミが詰った袋を集荷場所に運び、更に落葉や伸びて来た雑草を集めてゴミ袋に詰め込んだ。シラネアオイが見頃になって来た。全て開き切るよりも、蕾が混在する頃が佳い。様々な条件の場所に植えてあるので、漸く蕾を上げて来ている株もある。小さなシロバナシラネアオイも、蕾を上げて来た。開花までには、未だ間がありそう。






庭の彼方此方でチシマイワブキが咲き、梅が見頃となり、玄関前の植込みではチシマザクラが開いて来た。クロフネツツジの蕾が大きく膨らんで来た。此の花木の開花の頃、庭は春のピークを迎える。






午後、生乾きになり始めた水張りの周囲に礬水を施し、少し早めの散歩に出かけた。雨の心配はなさそうなので、国道の南を廻って来ることにした。国道を渡り東へ向う。国道沿いのナナカマドの葉が繁り、ヤドリギの姿は隠れてしまっていた。酪農学園大学の敷地を南へ進む。遥か西のシラカバ並木の梢が、大分量塊を増していた。草原にはオドリコソウが咲いていた。





ロータリーを右へ曲り、東へ進む。カラマツに絡み付いたツルアジサイは、もう葉を広げていた。葉の中心には蕾が見えている。前方の木立ちの中に、黄色く見える大木があった。現在は使用されていない煉瓦造りの建造物の前庭に、もう時期が少し過ぎたサンシュユが聳えていた。南の桜の奥にももう1本、サンシュユの大木があった。この道は何度も通っているのに、花の時期に遭遇しないと気付かない。






小高い丘の上に、ヤドリギを多く寄生させたハルニレの姿が見えて来た。突き当りの急坂を登る。冬には雪の壁で見えなかった西の山並みが見渡せた。此処に立つと、昨年3月の東北大震災後に、雪原を見ながら思い浮かべたことが甦る。復興の歩みは遅々としているが、国内の原発は全て稼働を止めた。原発は人間の意志で止められるが、天災の前には人間は微力であることを思い知らされる。先日の竜巻も然り。ニュースで流れる映像は、風に因る災害とは言え、昨年の大震災の映像に重なる。気を取り直してハルニレの聳える丘に向った。



シラネアオイ  Glaucidium palmatum シラネアオイ
チシマイワブキ Saxiflaga nelsoniana var. reniformis ユキノシタ