10, 05. 2012 ハルニレの丘から


ハルニレの聳える丘へ向う。西から大きな量塊の雲が流れて来て、空を覆い始めた。市の指定木のハルニレを見上げる。小学校の東の公園のハルニレより遥かに大きいが、張り出した枝の位置が高く、花は余り良く見えなかった。




登って来た坂道を北へ下りる。突き当りの線路前の道を少し西へ戻り、国道への階段を上る。階段の辺りが、線路と国道が交叉する地点で、線路は南東へ向い、国道は東へ向って両者の距離が広がって行く。団地の南端に続いている鉄道林は、国道の南に場所を変える。高い国道から鉄道林を見下ろすと、オオバナノエンレイソウが咲いていた。酪農学園大学の構内は、資料の玉蜀黍や牧草が植えられている為、植生が変わってしまっているが。その周辺は原始林の植生が残っていることになる。前回花の様に見えていたネコヤナギはすっかり緑に変じて、変哲もなくなってしまっていた。




国道を渡り、一番通りへ出る。煉瓦工場の積上げられた煉瓦の隙間に、シラカバと思われる若木だ出ていた。住宅街を北西に戻る。おけが樹の間から、花を開いたヒイラギナンテンを見付けた。先日見かけた大きなヒイラギナンテンの匂いを嗅いで来ようか。




一夜明けた昨日は、午後に入って雲が広がったが、午前中は良く晴れた。和紙に流れを考えながら、不規則な折り目を付ける作業を始めた。何度も礬水を引いてあるので、中々手強い。折り目を付け終わったら、すっかり肩が張ってしまった。気分転換に庭に出る。日野在住のMIXY友Hさんが送って下さったトキワイカリソウが咲いていた。ご郷里の富山のものとか。新たな芽が出ているので、昨年の葉を少し切詰めた。背丈が高くなるクリスマスローズも咲いていた。こちらも新芽が伸びて来ている。昨年の大きな葉を切り落とした。ヒトリシズカも咲き出した。花の頃は小さいが、夏までには葉も背丈も大きくなる。





コウライテンナンショウが威勢良く芽を出して来た。アマドコロもにょきにょき芽を出して来ている。屋根からの落雪と陽当たりが悪いので遅れていたアトリエ入口前のクジャクシダが芽を出していた。陽が当たる内庭の株は、もう葉を広げている。





トキワイカリソウ Epimendium sempervirens メギ科
ヒトリシズカ   Chloranthus japonicus センリョウ科