27, 03. 2012 居座る寒気
昨日数日振りに覗いた青空だったが、空の青は弱かった。明るい内にと仕事に取りかかる。裏面へも絵具が浸透する様に,礬水を引かずに作業を進める。雲の流れが速く,光の量が絶え間なく変化する。同じ色面が,刻々と表情を変えて行く。人工光線では、この変化は見られない。四方を壁に取巻かれた展示空間が主流を占めて久しいが,自然光を取り入れた展示空間が増えることを望んでいる。
2時半過ぎに散歩に出かけた。西の空が重い。道路はアスファルトが現れ,乾いていた。北西を廻ろうと,シラカバ公園を西に抜ける。融けた雪の下から,キヅタが現れていた。この常緑の葉は,雪の中でも凍ることなく新芽も出ているのだから,恐れ入る。塀と道路の間に,行儀よく並べて植え込まれたチューリップが赤い芽を出していた。彼方此方のお宅のフジの芽が膨らんで来ていた。桜の芽も僅かに膨らんで来た。
北の沢は,暗く重い表情を見せていた。押し出された雪の山を登り,池を覗き込む。先日,池の岸辺の雪が色が変わっていたのに,数日の寒気と降雪で,池の表面は全て白くなっていた。戻り寒波の仕業。三番通りを越えて,北の住宅街を東に戻る。融けて表面が和らいでいた雪の壁に,雪庇が出来ていた。地吹雪が起きていたのだろう。
住宅街の外れから,原野を見渡す。北東は晴れていたが,西の空は重く山並みも見えなかった。住宅街を南東に進む。ナンテンが現れていた。昨秋植え込んだナンテンがこの大きさになるのは何時のことになるのだろうか。三番通りへ戻り,シラカバ公園に入る。西の重い雲が,広がって来ていた。
昨夜冷え込んでいたが,明けてみると雪が5cm以上降り積っている。空は次第に青空が領域を広げてきているが、気温は低い。冬将軍には,一日も早い御退散を願いたいもの。