25, 03. 2012 足踏みする春


昨朝、空が暗さを増したと思う間もなく,細かな雪が降り始めた。余り積りそうな雪ではなかったが、間断なく降り続いた。午前の教室で,一頻り今冬の雪の酷さが話題になった。通ることのない場所なので気付かなかったが、無人となった平屋で屋根の雪が危険な状態となり,市が赤いテープを張り巡らして注意を喚起する札を下げているお宅があるとのことだった。

教室を終えて床磨きを始めていたら,予期せぬ用件が舞い込み,対応に翻弄された。もう3時近くになり,夕食の素材を買い求めに出かけた。雪は降り続いているが,寒さはそれ程厳しくはない。一冬分の塵が現れて薄汚れた雪を新たな白い雪が被っている。アスファルトに落ちた雪は,直ぐに融けて路面か濡れていた。氷割で路上に撒かれた氷の塊にも,雪が積っていた。路肩の雪に,犬の足跡が続いている。散歩で,ご主人様はアスファルト上を歩き,犬は雪の上を歩いた情景が見えて来る。





ナナカマド公園の遊歩道は,所々黒い土が出ていたのに,すっかり白くなっていた。住宅街を北東へ向う。早々と、買い込んだ肥料を積上げているお宅があった。春を待ちかねているのは,皆同じことらしい。先日見かけたスイセンとクロッカスの芽は,半ば雪に埋もれていた。東の沢は,黒々と不機嫌な表情を見せていた。珍しく,単独行動のシジュウカラの姿を見付けた。






三番通りを西へ戻り,スーパーで買物をして戻った。冬の寒さと雪で高値が続いていていた生鮮野菜が、大分値を下げていた。大きく枝を伸ばしたレンギョウがあった。芽の先が僅かに黄色く見えていた。人間も植物も春を待ち詫びているのに,春は足踏み状態で,中々やっては来ない。



今朝雪は止んでいるが,ねっとりした気の滅入る様な曇空。開いた石楠花の葉に,白く雪が積っている。例年,遅くても3月上旬に済ませる梅の剪定を未だしていない。暖かな日が巡って来たら,剪定をしなければならない。