14, 03. 2012 梢色付く


朝のニュースで見られた大通公園は雪が降っていたが,昨日当地は降雪はなく、時間を追うにつれて空の青さが増した。東日本大震災に続いて,震度6地震が襲った長野の様子が報じられていた。積雪量が殊の外多く,暖気になると雪崩の心配も出て来ているとのこと。地震で大きな被害を受けた上に雪害もあっては、復興もままならないだろうと思われた。新潟では、融雪が原因の巨大な地滑りが進行している。

和紙の仕事を進め,乾く合間を利用して縫物を進める。アトリエを出ると,飼い猫のアタローが窓を開ける様にせがむ。窓を開けてやったが、暫く様子を伺って出るのを諦めた。気温が低いのが,お気に召さなかったらしい。仕事の区切りが付いた2時過ぎに散歩に出かけた。明るい陽光の割には気温が低く,樹々から下がった氷柱から水滴も落ちていない。風はそれ程強くはないが、酷く冷たかった。シラカバ公園を南へ抜けて,東町公園へ向う。公園の樹々の梢が煙っていた。一番通りを越えて,南の緑地帯に入る。黒ずんでいたキタコブシの芽が、白く輝いていた。





ナナカマドに寄生しているヤドリギを見上げる。突起の黄色が随分褪せていた。花は終ったのだろうか。シジュウカラヤマガラが飛回っていた。珍しく,ヤマガラが後姿を見せてくれた。







鉄道林前の道を東へ向う。樹々の梢の色付きが強くなって来ている。東の沢に繋がる沢を見下ろす。近隣から運び込まれた雪が未だ固まっていた。この雪の下に,ミズバショウザゼンソウが咲くのだが,雪が融けるのは何時のことになるのやら。





冷たい風を避けて,住宅街を北西へ戻る。住宅街の中の小公園の北側に並ぶ樹々が,佳い姿を見せていた。最上部の写真が名称不明の樹。かなりの高さがある。久々に指先が痺れた。アタローが外へ出なかったのが良く判る。北から南へ向けて,水平に雲が流れていた。




今朝も引き続き良く晴れているが,気温は低い。窓ガラスが白く霞んで来た。明るい陽光があるなら、寒さは我慢するとしよう。