02, 03. 2012 好天続く


朝方空を覆っていた雲が9時過ぎには切れ,昨日も良く晴れた。風は強めだったが、気温が上がり,アトリエ前の梅が抱えている雪の固まりから,雨垂れの様に水滴が絶え間なく落ちた。思いがけぬ陽射しに,直ぐに仕事に取りかかる。

朝刊に,福島県原子力産業協会から脱退したとの記事が載っていた。1956年に発足したこの協会は、原発に関係する自治体、産業界,大学まで含めた大きな組織らしい。脱原発の姿勢を示したことになる。先日来、玄侑宗久氏らが立ち上げた、三春実生プロジェクトに寄付を送ろうとしていたが、月末ということもあって,スーパーに1基しかないATMの前は行列が出来ていて見送っていた。仕事の区切りが付いた2時過ぎに,散歩を兼ねて駅前の銀行へ出かけることにした。

前日よりも一層雪が融け,仲通の家の前の道路もアスファルトが出ていた。シラカバ公園を抜け,南の緑地帯へ向う。プラタナスの梢が,遠方からは黄緑色を帯びて見える。先年無惨に下の枝を切り取られた南の緑地帯脇のコブシが、冬芽を数多く付けていた。シジュウカラヤマガラが,忙しなく飛び回っていた。






鉄道林前の道を西へ向う。車道と歩道の間の雪の壁が取り去られ,車が跳ね飛ばす水しぶきを除けるのが大変だった。歩道脇の雪の嵩が減って,様々な植物が覗いていた。色がすっかり褪せたベニシタンも現れていた。3時近いこともあって,銀行の5基並んだATMの前には、人影がなかった。昨春はチャリティの展覧会に作品を供出したが,今回は貧者の一灯。送金を終えて,中央の沢を渡って戻る。階段も遊歩道も雪が融けて,歩き易くなっていた。




陽が大分西へ廻って来ていた。東西に走る道路から重機が押し上げた雪の山で,子供達が遊んでいた。先日大通公園で見かけた,雪像を崩した雪の山は、札幌市内の排雪が済むまで,子供達の遊び場になると、友人のIさんがMIXYにコメントを入れて教えて下さった。子供は雪まみれになって遊ぶのが良い。




東の遊歩道を北へ戻る。北の沢の遊歩道脇の木蔦が、雪の中から顔を出していた。沢の柳の巨木も、梢が煙っていた。前日見かけた柳とは樹形が異なる。前日の柳はシダレヤナギ,この柳はウンリュウヤナギかと思われる。沢を離れて住宅街を東へ戻った。振り返ると,陽が大分傾いていた。




昨夜NHKで、東日本大震災の様々なデータによる特集番組があった。地震津波の他に,放射能禍が襲った福島県の人々の困難が,データにも如実に現れていた。今朝も良く晴れている。風は治まったが,昨朝よりは気温が低い。梅が抱えていた雪の固まりは,随分小さくなった。