25, 02. 2012 札幌へ


前夜からの雪が降り続いていた昨日は、9時を過ぎて雪は降り止み、やがて空が晴れて来た。午後から札幌へ出かける予定だったので、直ぐに和紙の仕事に取りかかる。午前中、2時間余気分良く仕事が出来た。

朝刊に、福島の最後の避難所が閉鎖になったと載っていた。事情を良く知らなければ、大分落ち着いた状態になりつつあると喜ばしいが、読み終えたばかりの玄侑宗久著「福島に生きる」には、プライバシーが保てぬ避難所ではあっても、人との繋がりが断ち切れることを恐れて、避難所での生活を望む人々の様子が書かれている。得心のいく避難所からの移動であって欲しいと思う。天声人語に、親子、姉妹、夫婦と息子の餓死という、現在の日本では考えられぬ人々の死についての文章が載っていた。人との繋がりが失せてしまった痛ましい結果と思われる。

午後、札幌に出かけた。山際の雲は活発だったが、上空は良く晴れていた。最初に南西の会社での用件を済ませようと、道庁の北門から構内を抜けた。中国からの観光客の一団が、賑やかに写真を撮っていた。何か餌を与えているらしく、池から上がったマガモが餌を求めていた。雀の一団も集まって来ていた。





南門傍のハリギリを見上げて構内を出る。今年はこの樹の花や実を確認したい。西へ向い、街路樹のコブシを見上げる。大分芽が膨らんで来ていた。




人通りの少ない道を選んで、南へ向う。大通公園には、雪像を崩した大きな雪の山が残っていた。南側へ廻ると、広い部分が除雪され、雪の山に何やら描き付けている数人の姿が見られた。子供向けのイヴェントでもあるのだろうか。





南1条を越えて、用件を済ませ、大通公園を東へ抜けて駅前に戻った。空は良く晴れていたが、強い風が冷たかった。駅前で買物を済ませ、4時台の電車で戻る。そろそろ雛人形を飾ろうと、桃と菜の花も買求めて来た。5時過ぎに着いた最寄りの駅前の鉄道林には、鴉が鈴生りだった。駅の左右のエゾマツの林を塒にしている。陽は落ちて、西の雲の上に残照が残っていた。




綺麗な夕焼けだったが、西の雲が広がったか、今朝は曇り空。また真冬日に戻る予報が出ている。