13, 02. 2012 快晴のち吹雪


石狩地方北部に暴風雪警報が出ていたいた昨日は、朝から良く晴れた。庭の雪に反射して、眩しい程の陽光がアトリエに入る。前日磨いた床に和紙を水張りして、洗濯などの雑事を片付けた。練ってあった粘土で、平板を作る。久々に、琺瑯鍋で膠を煮とかし、人肌に冷まして明礬を加えて礬水を作った。

程良く固まり始めた平板で一工程を済ませ、次の平板を貼付ける。乾きが少し進んだ和紙の周囲を、礬水を施して固定した。作業を終えた2時少し前に、夕食の素材を買い求めに出かけた。空は真っ青に晴れているが、風が強くて冷たい。何時も見上げて通るサクランボが、枝の付け根に雪の固まりを抱えていた。昨冬はこの様な状態から、枝が数本折れてしまった。

シラカバ公園を西に抜けると、西の住宅地は未だ排雪が済んでいなかった。道幅がぐんと狭まる。雪の壁に、様々な力作が並べられていた。此処のお宅では、昨冬大きなかまくらを造っておいでだったのを思い出した。北の沢近くのお宅には、青く彩色されたアイスキャンドルが置かれていた。




沢の遊歩道を北へ抜け、三番通りを越えて北の住宅街を北東へ向う。小公園が並ぶ道は、また地吹雪が出ていた。強い風で、除雪が済んでいない路面の雪にも、風が通った跡が残っていた。





住宅街の北外れから原野を見渡す。西の山並みは霞んで見えず、札幌の市街も灰色に霞んでいた。雪が降っているのかも知れなかった。肉眼では黄緑色に見えるポプラの梢は、写真には未だ色が出て来ない。小公園の名称不明の巨木も、梢が柔らかくなっていた。低い位置の枝先を見ると、小さな冬芽が出ていた。






買物を済ませて帰る頃は未だ良く晴れていたが、4時を過ぎて猛吹雪となった。降る雪に加えて、降り積った雪が風に舞い上げられる吹雪だった。今朝雪は止んでいるが、家の外壁にもガラス窓にも、雪がべったりと貼り付いている。