26, 01. 2012 遠来の贈物 


昨日午前中は雲なく良く晴れていたが、午後に入って雲が広がり、一時雪も降る変化の多い天候となった。相変わらずの真冬日で、石楠花の葉が細く巻いていた。正午少し前に、アトリエを出て居間に入ると、サイドテーブルの上に小箱が置かれていた。魚沼在住のMIXY友、Mさんからの宅急便だった。

小さな箱なのに、持ち上げると重かった。箱を開くと、1100ml入りのポンプ付きの容器に入ったヘチマ水とヘチマ、小瓶に入れられたお手製の柚子味噌と柚子のマーマレードジャムが詰め込まれてあった。暮にお義母様を亡くされ、看病されておいでだった奥様も入院されて、大変な年末年始をお過ごしだったのに、すっかり恐縮してしまった。直ぐにお礼のメールを入れた。



2年前の秋にも、お宅で育てられたヘチマのヘチマ水を頂戴した。和紙も粘土も、手の油分を奪うので、頂戴したヘチマ水は冷蔵庫に保管して、ずっと使わせて頂いていた。一昨年のスペインの一人旅は、旅も存分に楽しんだが、思わぬ土産を手に入れることとなった。甥の結婚式が済んで、パリへ向う弟の家族と別れて、ロンドンからバルセロナに飛んだが、夜分に入浴して、水がとろっと滑らかなのに驚いた。バルセロナだけではなく、その後廻った都市の水もほぼ同様だった。真夏のスペインなので軟膏も持参していたが使用することもなく、首の後に2年間も居座り続けていた太陽疹が、12日間の旅の間に治っていた。昨年庭仕事の後で、首の後と腕が火照って来たので、ヘチマ水を付けてみた。直ぐに火照りが収まり、太陽疹を引き起さずに済んだ。皮膚が弱い人間にとって、薬よりも天然の水やヘチマ水の方が効力があることを体験した。夏が来ても、太陽疹に見舞われずに済むのが、何より有難い。

送って頂いた柚子味噌を試食したくて、夕食の献立を和風にした。2時過ぎに買物がてらの散歩に出かける。北西から雲が広がって来ていた。寒さの中,モクレンの冬芽が、また少し膨らんでいた。何処も除雪が済んでいたが、除雪したばかりの道は滑るので注意が肝要だった。あと10日程で市の排雪作業が行われるのだが、雪の量が増して,何処も雪で埋っていた。ナツハゼが大きな雪の塊から,僅かに実を覗かせていた。途中の小公園は押し上げられた雪の壁で,中が殆ど見えなくなっていた。






東の沢も,雪の壁が高くなっていた。近隣の方々が,ダンプで雪の壁の一部を削った隙間から,沢に雪を押し出している。夏には近付けぬイワガラミが絡んだ樹も、随分近くまで進むことが出来た。脇を見るとホウノキの枝が雪に捉えられていた。折れずに持ち堪えて欲しい。ヒヨドリが多い此の沢に,珍しくシジュウカラの姿があった。





北西からの雪雲が広がって雪が舞い始めたが,買物を済ませた頃には止んで,夕刻には夕映えが出ていた。夕食で柚子味噌を戴いた。佳い香りがして、酸味も余り強くはなく,美味しい柚子味噌だった。



今朝も雲なく良く晴れているが,気温は低い。今日の最高気温は,-5度。昨夜のニュースでは,岩見沢の除雪費が、あと5日分を残すのみとなったと報じられていた。