21, 01. 2012 夕陽を見ながら


昨日も前日同様、雲なく良く晴れたが、気温はぐんと下がって真冬日となった。ニュースでは旭川市内で見られるダイヤモンドダストの映像が流れ、郊外の江丹別では最低気温が-30度を下回ったと報じられていた。陶の作業を午前中で切り上げて、午後から札幌に生花と茶菓、Netで見付けた辺見庸の「瓦礫の中から言葉を」を買い求めに出かけた。駅の周辺だけで用事は足りるのだが、地下街を歩いていると、何やら酸欠の金魚になった様で、紀伊国屋書店を廻った後で、道庁の北門へ向った。排気ガスの臭いはあるが、戸外の空気の方が良い。

雪祭りが近い所為か、道庁の構内には観光客の姿が多く見受けられた。水面が少なくなった池では、マガモが過密状態で泳いでいた。正門前の道を東へ向う。イチョウに冬芽が勢いよく出ていた。





花と茶菓を買い求めた後、三省堂書店にも立寄ったが、本は見付からなかった。未だ発刊されていないのだろうか。帰ってもう一仕事しようと、3時台の電車で戻る。最寄りの駅に着くと、バスまで20分以上時間があるので、歩き出した。夕陽を受けて、駅前の鉄道林には鴉が集まり始めていた。向い側の小公園の樹々にも鴉が鈴生り。ゴミの処理が厳しく管理された後、鴉の数は随分減ったのだが、新たな餌の獲得法を見付けて、鴉の数は以前より増大した。春には公園に巣をかけた鴉が、下を通る人間を威嚇している。姿も有り様も、忌々しい鳥。




中央の沢を渡り、東の遊歩道を北へ進む。沢の西に、真っ赤な夕陽が落ちて行くのが見られた。遊歩道を離れて住宅街を東へ進む。すっと冷え込んで来たので振り返ると、日は落ちていた。以前見付けたドーム型の住宅は、雪の処理が上手く出来ていなかった。2階の窓も、雪で半ば塞がっていた。氷柱は、益々太くなっていた。家に近付く頃には寒さが増して、足元で雪が軋む音を立てていた。





大寒の今日は真冬日を脱出し、明日から真冬日が続く予報が出ている。ガラス窓が氷結して来た。寒さは未だ続く。