05, 01. 2012 風の悪戯


仕事始めで世の中が動き始めた昨日は、晴天に恵まれた。アトリエに充分な陽射しが射し込む。今年の仕事始めには気分が引き立つ佳い天候。2種の磁器粘土を練り合せ、細かく千切った紙を加えたペーパークレイを作る。大きなボールに2つ作り、一方にコバルトブルーの練り込み用の色素を加えた。石膏板にペインティングナイフで塗布して、小さめの平板を数枚作る。

乾きの時間が必要なので、その時間を利用して、夕食の素材を買い求めに出かけた。真っ青に晴れた空に、僅かに筋雲が浮いていた。充分に着込んでいることもあって、日向はとても暖かい。四番通りを回り込んでスーパーへ行こうと、北東に向った。積った雪を突き抜けて、ドウダンツツジが冬芽を出していた。アセビの花芽も、また少し膨らんで来ていた。此処のお宅のアセビは、庭のアセビよりも開花が早い。





三番通りを越えて、高速道路の西の道へ入る。昨年も特性が掴めず名称が判らなかった樹の梢が、輝いていた。冬芽が勢いよく出ていた。写真を撮っている内に、周囲がふっと暗くなる。振り返って西を見ると、空が曇っていた。間もなく雪が降り始めた。灰色の雲の向こうに青空が透けて見えていたので、そのまま北へ向う。農場の東に出た頃には、雪は止んでいた。低層を流れる動きの速い雲がもたらした雪だった。






四番通りを西へ戻る。農場の厩舎の奥の樹に、鴉が集まっていた。今年は何を獲物にしたのか、夥しい数だった。農場の間の道を南へ戻る。北西の山並みが、何時もより高く見えた。湿度が高く、雪が近いのかも知れない。買物を済ませて戻る頃には、空はすっかり晴れて、青空が広がっていた。





昨夜僅かに降雪があって、出窓の小屋根が白くなっている。東へ去ったかに見えた強い低気圧が、少し西へ戻って来ている。道東を中心に、道内にはあらゆる警報や注意報が目白押し。今日は荒れ模様かも知れない。