03, 12. 2011 空蒼く


前夜半僅かに雪が降り積ったが、昨日は良く晴れた。道東や道北では、最低気温が-18度を下回る所が続出した。川面に氷が流れる映像が報じられていた。寒さの話題が報じられると、大分以前に、道北の音威子府に砂沢ビッキの葬儀の為に出かけた折のことを思い出す。1月下旬で、尋常な寒さではなかった。

新たに試みたスパイラルの小品は、今の所順調に運んでいる。粘性の高い粘土を増やすと、作業は随分楽になる。一区切り付けて、南天を買求めに出かけた。数日暖かいとの予報で地植えをしたが、充分与えた水分が乾かぬうちに、真冬日がやって来た。凍る可能性が高いので、もう一株買求めて屋内で育て、来春地植えをすることにした。空は晴れて真っ青。地平に近い空に雲が横たわっている。風もなく、日向は暖かい。雪原を見てから生花店へ立寄ろうと、四番通りへ向った。色褪せていた原野は雪で覆われ、黒々と見えていた葉を落とした樹々が、シックな色合いに見えていた。玉葱畑の奥の北東には雪雲が垂れ込め、北西の山々は雲で霞んでいた。





四番通りを東へ進む。農場の間の道を三番通りへ曲がろうとしたが、余り暖かいので、もう少し回り道をすることにした。緩やかな坂を下って、農場の東の道へ向う。前日とは異なり、夜半の雪が積っていて歩き易い。それでも雪路は油断は禁物。足の裏に神経を集中させて歩く。立ち枯れたアワダチソウやヨモギの向こうに、白い半月が見えていた。昨冬鴉に飼料のビニールシートを破られ、飼料を食べ散らかされた為か、今年は飼料の袋を一箇所に高く積上げてあった。ずる賢い鴉が、そう簡単には引き下がらない様に思われる。




高速道路の手前の道を三番通りへ向う。西に農場、東に木立が続いて気持ちの良い散歩道。葉を落としたヤナギに、冬芽が出ていた。枯葉を残しているカシワにも、冬芽が見られた。未だ遠い春への準備が始まっている。エゾマツの松毬が赤味を帯びた茶色になって来ていた。葉を落としたカラマツには、黒ずんだ小さな松毬が鈴生りだった。三番通りを西へ戻り、南天を1株買求めて戻った。







昨夜は半月が見え、星が綺麗だったが、今朝は曇っている。午後から雪で、冷え込む筈の夜分には雨との予報。南方から北上して来る低気圧の影響らしい。