15, 10. 2011 オオヤマレンゲの種子


薄雲は広がっていたが,昨日午前中は晴れ間が見えた。前日出かけて出来なかった雑用を片付ける。種子を採取したシラネアオイを3箇所切詰めた。コバギボウシの葉も,根元近くまで切詰めた。ついでに、また増え広がっている雑草を抜き取る。ゴミ袋に詰め込んで,集荷場所に運んだ。3つ目の袋を持って道路に出たら,集荷が済んでしまっていた。風が強く,外仕事は結構寒かった。

雲が厚みを増し、薄暗くなって来た2時過ぎに、散歩に出かけた。一昨々日,出かけようとして雨に阻まれ,気に懸かっていたオオヤマレンゲの実を見て来ることにした。強い風で,路上の落葉が舞っていた。赤く色付いたモミジの梢が,寂しくなっていた。プロペラの様な実が,葉に負けぬ程赤くなっていた。




東町公園を落葉を踏んで通り抜ける。一番通りを越えて南へ向った。オオヤマレンゲの実は,殆ど開いて朱赤の種子が見えていた。鱗の様な殻が割れ,種子が顔を出す。やがて、殻全体が外側へ反り返る様になる,昨年よりも実の数が多く,華やかだった。




強い風を避けて,住宅街を北東へ向う。シロバナハギを切詰められていたお宅のアマチャが、これ以上は赤くなれぬ程真っ赤になり、装飾花が俯き始めていた。前日工房前で見かけたヤマボウシの様に,萼片を付けた実があった。何度も見上げて来たマルメロは,小振の林檎程の大きさとなり、黄色味が増して来ていた。





東の沢の西の道を北へ進む。鬱蒼としていた沢は色付いて落葉も進み,明るくなっていた。僅かに沢の東側の樹々も見える様になっていた。沢を離れて,住宅街を西へ戻る。暑い頃から見て来た大きなツリバナは、葉がすっかり色付いていた。柿の木のあるお宅へ立寄る。大きくなった柿の実が色味を増して来ていた。





漸く外が明るくなって来た。夜明けが遅くなり,日暮が早くなると,閉塞感が強まる。昨夜の降雨で敷石が濡れている。近付く冬を前に,狭く不自由な仮設住宅でお暮らしの,被災地の方々の心情を想う。