14, 10. 2011 コムラサキ


前日の大荒れが無かったかの様に,昨日は早朝から良く晴れた。工房へ伺うので,シオンが開いていたら切って持参しようと庭に出たが,未だ開いてはいなかった。コムラサキが色付いていた。長い枝の先端の実は,未だ青い。先端の実まで色付く頃には,雪がやって来る。




焼成をお願いする2点を入れた重い袋を下げて,9時台の電車で琴似駅に向った。札幌も良く晴れていた。熊の出没が伝えられている西の山々は、紅葉が大分進んでいた。電車は高架を走るので,山々が良く見える。昼食を調達して,南へ向う。もう工房に近い位置で,季節外れのオオイタドリの花を見付けた。一度刈られて,再度出て来たものかも知れない。今年は散歩の途中で,季節外れのツツジモクレン、ヤマブキの開花を度々目にした。昨日のニュースで,41箇所の都府県で,季節外れの桜の開花が見られたと,報じられていた。気象の異変が影響しているものと思われる。工房の入口前のヤマボウシが、未だ実を付けていた。花が咲くのが遅かったので,良く見かける種とは異なるのかも知れない。実が大きく,花弁の様に見える萼片が、実を包んでいた。画廊入口のムシカリが佳い色になっていた。





先日お借りした傘をお返しして,長方形の陶筥と、ローズヒップ用のポットの焼成をお願いする。過日成形した大きめの深鉢は、濡れ布巾を掛けて発泡スチロールの函に入れてあったので,程の良い固さになっていた。糸底を削り出して,裏側の余分な粘土を削った所で、残りは次回に廻すことにした。

裏の沢の樹々が大分葉を落とし始め,木漏れ日が部屋に入る様になった。庭に出てみる。ノブドウが未だ実を付けていた。センニンソウも,咲き残りの花を付けていた。到着時は気付かなかったが,ミツバアケビの前に,サラシナショウマの花跡の花序が,小さな実を付けていた。






本焼きが終ったものを梱包して袋に詰め込む。2つのカップは,今後の作業の為に,呉須を何処まで薄めて色が出るのかを試した。鳥の蓋物は鏡の前に置いて,外出から戻った折に,腕時計や指輪等の装身具を入れて使用する。黄の瀬で作った急須は,アトリエで緑茶と紅茶の兼用ウで使用する積り。諸々詰め込んで,帰りの荷物も重くなった。K・Kさんに円山公園近くのRetara迄送って頂き,彫刻展を観て戻った。光の入る空間を活かした佳い展示だった。



薄雲がかかっているが,今日も天候は良さそう。昨日よりも庭木の色付きが進んでいる。クロフネツツジもすっかり色付いた。そろそろ冬囲いの申込をした方が良いかも知れない。


コムラサキ Callicapaa dichotoma クマツヅラ科