24, 09. 2011 無花果に出会った


曇のち雨の予報が出ていた昨日は,午前中は良く晴れた。久々の透明感のある青空。気温は低めながら,前日が酷く寒かったので,幾分暖かく感じる。ゴミの集荷日なので,アトリエと寝室のゴミ袋の空き容量に,植物を切詰めて詰め込み,集荷場所に運んだ。イヌサフランが咲き始めていた。春に芽を出し,大きな葉を広げ,夏が来ると葉は朽ちてしまう。秋が来ると空いた地面に、蕾が地面を裂いて頭を持ち上げて来る。柔かな蕾が固くなった地面を突き抜けるのが不思議に思われる。




陶の作業は一進一退で、中々思う様に進まない。骨粉を含んだ磁器粘土は,焼き上がりは白さを増すそうなのだが,粘性に乏しく扱い難い。漸く石膏板が乾いて来たので,全く異なった方法で,イメージしていた作品の制作に入ろうと考えている。午後に入って、雲の量が急に増えて来た。天気予報を思い出し,雨が来る前にとモデルの花と茶菓を買求めに出かけた。ナナカマド公園に隣接するお宅で,サラシナショウマが咲いていた。公園を抜け,住宅街を東へ向う。先日見かけたネナシカズラは未だ花を付けていた。角を曲がると,針葉樹にセンニンソウが絡まって咲いていた。蔓ものが好きなお宅らしく,玄関周りにはツルバラが数種植え込まれていた。





南から大きな雲が流れて来る。大きな葉の植物を見付けた。実が付いている。葉と実の形状から,イチジクに相違ないと思われた。無花果が当地で冬を越すのだろうか。昨年夏にスペインを廻った折,無花果に出会いたいものと、植物を注意して見回った。ヴァレンシアの市場で無花果を見付けて堪能したが,実を付けた無花果には出会えなかった。先日来目にしているセンニンソウといい、キウイや無花果といい、本来当地には育たぬ筈の植物が増えている。






買物を済ませ,未だ雨には間がありそうなので,北の四番通りへ向った。大きな量塊の雲が,ゆっくりと南から北へ流れていた。気温が下がって来た為か,僅かに彩雲が見られた。




イヌサフラン Colchicum autumnale ユリ科 
イチジク   Ficus virgata クワ科 トウガキ