14, 09. 2011 十六夜の月 


前夜の名月は雨で見られなかったので、昨日午前中の晴れ間で十六夜の月を期待したが、午後になって雲が広がり、夕刻には雨の降る天候となっしまった。10時前に南東の空に上がった月を見ることが出来た。一日遅れのお月見をした。



ゴミの集荷日だったので、切詰めた植物を詰め込んだゴミ袋を2つ集荷場所へ運んだ。庭の境界付近で、ヤブランの蕾が色付いて来ていた。雨や暑さで、今年は虫が多く、美味しそうには思われないヤブランの葉まで食べられている。トリアシショウマの葉陰にになって、ひ弱になっていたオミナエシが花序を広げて咲いていた。





陶の作業の区切りの良い所で、2時過ぎに散歩に出かけた。街路樹のシナノキは、葉も実も大分落ちて寂しくなり始めている。南東を廻ろうと、鉄道林の前の道へ向う。途中の空地の腋で、一度刈り取られたオオイタドリが、また伸びて来て花を付けていた。刈り取られぬオオイタドリは、既に枯れ始めている。ツユクサも刈り取られた後に、二番咲きの花を付けていた。何れも背丈が通常の半分以下の姿だった。





鉄道林前のハギは、漸く咲き始めたところだった。かなりの長い距離に、ずっと植えられている。花の色は強めの赤紫色で、西の方のお宅で見かけたケハギと同じだった。未だ暑い時期に咲くよりも、少し涼しくなってからの開花の方が佳い。この先暫くは、目を楽しませてくれそう。




春にミズバショウザゼンソウが咲いていた沢を覗き込もうとしたら、足元で緑色のものが動いた。良く見ると虫だった。家に戻って図鑑で調べたら、ウスイロササキリというキリギリスの仲間だった。コンクリートの上など歩かずに、草地を歩けば良いものを。少し弱って来ているのかも知れない。虫を踏まぬ様に気を付けて、ガードレールの下を覗く。先日蕾だったエゾトリカブトが咲いていた。随分彼方此方に株が広がっている。人が下りられる場所ではないので、花は安全。増えて沢を紫色に染めて欲しい。





道路の東は、未だ拡張工事が続いていた。普段余り通らぬ住宅街を選んで、北へ戻る。ツワブキだろうか、庭のツワブキの葉の3倍程の大きな葉で黄色い花を付けていた。茎が赤いのも異なる。初めて目にするタイプのフキの花だった。更に北のお宅の角に、大きな葉に丸い蕾と思われるものを見付けた。小さな球体が集まった白い球体。角を曲がって、葉の上に高く付き出した花序を見付けて、正体が分かった。ウドだった。彼方此方に点在しているウドは、既に実になり朽ち始めている。此処のウドはこれからが開花となる。これも種類が異なるのかと訝った。



ヤブラン Liriope platyphylla ユリ科