26, 07. 2011 シャジクソウ


前日夕刻から雲が低く垂れ込めたので、雨を期待していたが、昨日も朝から良く晴れた。気温も高かったので、心配な植物に水をかけた。セッコウボクには、また虫の姿があった。3匹捉えて、蟻の巣へ運ぶ。花の咲かないサンショウの葉を食べるアゲハの幼虫は優遇されているが、セッコウボクの葉を食べる大食漢の幼虫は、見かけが薄気味悪いこともあって、過酷な扱いを受けている。西の境界付近で、シャジクソウが咲いていた。花期は結構長く、次々と花を付ける。シャジクソウの写真を撮っていて、隣家にオカトラノオが咲いているのを見付けた。種子が飛んだり、根が這って越境するのは大歓迎。気長に待つことにしよう。





午後から同じ大学出身の、2人の作家の個展を観に出かけた。最初に、中島公園近くの画廊に出かけた。昨年個展の折、先方から声をかけられ、自己紹介された。1期下の方で、大学卒業以来の再会。今年の個展の予定を話されておいでだった。空間に合わせたすっきりした展示だったが、作品に動きや抜けが欲しいと感じた。歩いて北へ向う予定だったが、蒸し暑いので地下鉄で大通まで戻る。お祝いを調達して会場へ向う。暫く寄らなかったと境内の庭に寄ってみた。エゾニュウはないかと探したが、今年も植え込まれていなかった。コウライテンナンショウが立派な実を付けていた。東京在住の大学の同期の方とは、12年振りの再会。東京の個展の折には、何度か展示を手伝って頂いている。奥様もお見えで、久々の再会だった。帰りがけ、サルスベリを見に立寄った。漸く蕾を上げて来た段階。開花までには未だ間がありそうだった。




札幌は雲が多かったが、最寄りの駅に着くと晴れて風が心地良かった。バスまで時間があるので、歩くことにした。中央の沢に下りて、木道を歩く。オオウバユリは殆ど実になり、1株のみが花を付けていた。ぽつぽつとキツリフネが咲き始めていた。あと10日も経つと随分賑やかになりそうだった。





階段を上り、東の遊歩道に出る。ヒヨドリバナは庭の花と同様、もう少しで開花の状態だった。イワガラミが未だ花を付けていた。花を間近で見られるのも嬉しいが、秋に出来る両性花の実を愉しみにしている。




二番通りを越えて、北の沢の遊歩道を4分の1程北へ進み、住宅街を東へ戻った。北の沢のツルアジサイはもう朽ちて、小さかったサルナシの実が膨らんでいた。塀から突き出た装飾花が白く、両性花が青い額紫陽花の姿が涼しげだった。シラカバ公園を通り抜ける。道が白くなっていて、公園にもシナノキがあったことを思い出した。街路樹とは異なり、剪定を受けていないシナノキの巨木。今年は随分、シナノキの花を堪能した。





シャジクソウ Trifolium lupinaster マメ科