01, 07. 2011 アワモリショウマ


雲が多く,朝から殆ど晴れ間がなかった昨日は,気温は高めで蒸し暑く感ずる一日だった。先日散歩の途中で,中学の英語の教師を続けている昔の教え子の実家の前で,勤務時間中の筈の彼女にばったり出会った。お母様の加減が悪く,介護休暇の最中とのことだった。休暇の最終日の昨日午前中に訪ねて来た。

団地へ越して来て、子供の絵画教室を開いた折の最初の生徒。大学を出る迄絵を描きに通い,英語の教師となって30年になると言う。同期で美術系の大学に進学した人達よりも、佳い色感を持っていた。90歳を越えられたご両親の介護もあって、教職を辞める積りと話していた。もうこの世代が介護の問題を抱え,早い人は親を見送った方も出て来ている。決心したことを言葉に出して確認している様子だったので,専ら聞き役に廻った。8年の介護の経験があるので,利用可能な公的、私的な制度を話し、ストレス解消に訪ねて来る様にと言って送り出した。

飛切り大きな蕾を見せていたジギタリスは、開花後どんどん背丈が伸びて,未だ先端迄は花が開かず,茎の下から脇芽を出して花を付けていた。ジギタリスの根元で,ムラサキツユクサが花を開き始めていた。




花房を上げていたアワモリショウマが白くなって来ていた。端境期で花の少ない折に重宝な植物。サンカヨウの実が色付き始めていた。この実も採種時期が難しい。色を楽しんでいると,何時の間にか姿を消す。今年5cmばかりに伸びた小さな芽は,実が零れて出て来た芽かも知れない。





空が益々暗くなって来たので,作業を後回しにして先に散歩に出かけた。南西を廻って来ようと,シラカバ公園を抜ける。今年シラカバ公園と東町公園には鴉が巣をかけ,通る度に喧しい。一番通りを越えて,オオヤマレンゲを見に立寄った。大分朽ちて実になり始めていたが,未だ花を付けていた。花芯が伸びているのは,ホウノキと良く似ている。




西へ向い,緑地帯を北へ戻る。緑地帯に隣接するお宅のヤマボウシが、花を開いていた。花弁の様に見える白い総萼片の中央の球形は、蕾が多数集まったもので、その先端が黄色く開いていた。一番通り近くには,大きなヤマグワが、実を数多く付けていた。





一番通りを西へ向い,中央の沢の東の遊歩道を北へ戻る。沢の緑が濃くなって来ている。二番通り傍の駐車場で,折れかかった樹の伐採をしていた。トラックの荷台には、切られた枝が山積みされていた。




二番通りを越えて,北の沢の遊歩道に入る。白いウツギを見付けた。この時期多い赤味の強いウツギや白とピンクの花が混じった賑々しいゲンペイウツギより遥かに佳い。遊歩道に隣接するお宅で,今年もカンパネラが植え込まれていた。添え木をして植え込まれた丁寧な仕事。暫く目を楽しませて貰えそう。





アワモリショウマ Astilbe japonica ユキノシタ