24, 06. 2011 イワオウギ


真夏日となった前日から一転、昨日は気温がぐんと下がり、雨を交えた薄暗い一日となった。家の東側で、イワオウギが咲き始めた。咲き切って黄色みを帯びた姿よりも、咲き始めの白い姿が佳い。庭の彼方此方で、アヤメも咲き出していた。






今月上旬に、鳥の形の蓋物の胴を削り終えていた。頭と尾の部分は掻きべらが入らないのでそのままにしておいたが、高い部分が重くなってバランスが悪い。何とか削って軽くしようと、数日前から濡れ布巾をかけて湿り気を与えていた。手持ちの道具ではどうしても上手く行かないので、午後から道具を見て来ることにした。札幌へ着いた折には、霧雨が降っていた。夕刻から雨の予報が出ているので早く廻ろうと、地下鉄で南1条まで向い、東急ハンズの陶芸のコーナーで、使えそうな掻きべらを見付けて買求めた。店を出ると未だ霧雨状態だったので、植物園に寄ることにした。北へ向って歩く。ホテルの生垣に、白いハマナスが咲いていた。植物園の温室前の柿の樹に花が付いているのが見受けられた。




先日未だ蕾の状態だったユリノキの場所に急ぐ。巨大な樹に、数多くの花が咲いていた。ユリノキの名称の由来は、チューリップの様な花を付けることに因るらしいが、目にするのは初めてのこと。咲き初めで花弁は未だ緑色を帯びていたが、やがて黄色になるらしい。首が痛くなる程高い位置で細部がみえなかったが、樹下に花が落ちていた。厚みのある花弁で、花芯の蕊が長い。黄緑色を帯びた花弁の基部にはオレンジ色の斑紋があった。






少し雨粒が大きくなった様に感じられ、入口の方に急いだ。東側の木立が白くなっていた。満開のヤマボウシだった。昨秋此処で拾った実は、発芽して元気に伸びている。植物園を出て道庁の庭を抜けて、雨を避けてビルの地下から地下道を抜けて駅に戻った。道庁の池はスイレンが広がり、花を開いていた。





アヤメ   Iris sanguinea アヤメ科
イワオウギ Hedysarum vicioides sap. japonicum マメ科
ヤマボウシ Comuskousa ミズキ科
ユリノキ  Liriodedron tulipifera モクレン