09, 05. 2011 桜を巡って 


早朝は風が治まっていたが、7時を過ぎて昨日も強い風が吹いた。今年の大雪で、カラマツが3本折れ,ヒバの生垣も随分傾いてしまったので、西隣のお宅でイチイの生垣を切ることになったので、ついでにすっかり斜めになったヒバと、不規則に疎らになったカラマツを切って頂いた。今迄何本もカラマツが折れて切ったが、やがて切り口から樹が朽ちて行く。

少しスペースが広がったので、5年程以前に、鉢植のものを定植したアジサイを2株、境界近くへ移し替えた。僅か5年でも、随分しっかりと根を張っていて、掘り上げるのに難儀をした。父が植えたままのシャクナゲ2本も移したかったが、40年もそのままの状態なので、掘り上げは困難と判断し、秋の終りに冬囲いのついでに作業をお願いすることにした。

雨と低温にも関わらず、植物が変化して行く。イワウチワの蕾が膨らんで、先端からピンクの花弁が見えて来た。屋根からの落雪で、発芽が遅れていた実生で育てたヤマシャクヤクも葉を持ち上げて、小さな蕾を付けていた。




札幌で桜開花宣言が出され、在札の友人IさんがMIXYに花見の写真を載せておいでだったので、食材の買物かたがた桜を見て来ることにした。南のシダレザクラを見る前に、小公園に立寄った。樹の葉が繁って来ると、ヤドリギが見えなくなってしまう。比較的低い位置のヤドリギに、小さな実が付いていた。この時期に実を見るのは初めてのこと。樹の葉が落ちる秋迄に成熟して、鳥に種子を運ばせる絶妙の仕組。シダレザクラは蕾が色付いていたが、未だ開いてはいなかった。同じお宅にあるアセビは、ピンクの種だった。アセビは白花が佳いと思う。北へ向う途中で、塀から覗いているドウダンツツジに、小さな蕾が下がっていた。






三番通りの公園の窪地を、上から見下ろした。散乱していた折れた枝が無くなっていた。階段を下りて公園に入る。折れた枝やゴミが纏められていた。窪地へ下りる階段は下の数段に未だ雪が残っていたが、斜面を利用して下りてみた。エゾエンゴサクが真っ盛りになっていた。エンレイソウも花盛り。昨年より2種とも株数が増えている。ヨブスマソウも出ていた。50m程北は三番通りで、車の往来が激しいのに、全く人影のない聖域。恐らく東の沢が西に枝分かれした一部が、埋められずに残されたものと思われる。もう少ししたら、エゾエンゴサクの種子を採取することにしよう。公園の桜は、三分咲きの状態だった。






三番通りのスーパーで買物を済ませ、西へ戻る。ヒバの生垣から大きく付き出している桜の巨木に、僅かに開花した桜が見られた。更に西のお宅で、蕾を付け始めたライラックを見付けた。




今朝は雲が多いが青空が覗いている。生垣の除去で剪定の作業はなくなったが、背丈の高いツリガネニンジンやルリダマアザミを株分けして、西の境界に植え込まなければならなくなった。暫くは庭仕事が続くことになりそう。