28, 03. 2011 陽射し明るく


此の所、晴れ間の多い日が続いている。昨日も良く晴れたが、陽射しの明るさ程には気温が上がらなかった。被災地でも、夜分には氷点下になっている所がある。何とか生命を維持する段階から、暮す段階へ移行し始める時期となって、暮す場所の難しい選択を迫られている様子が伝わって来る。支え合って来た共同体が、分散することで亀裂が入りかねない。就学、就労と様々な要素が絡む選択の困難は、想像を絶する。




雑事や作業を一段落させた2時前、散歩に出かけた。上空は真っ青。日陰の歩道に僅かに残った雪が、足元でシャリシャリと音を立てる。陽射しは明るいが、春の気温ではない。南の2つの小公園を廻って来ようと、南へ向う。街路樹のシナノキの芽が随分大きくなっていた。マンサクの咲くお宅に立寄る。歩道から少し距離があるが、花が開いて細くうねった花弁が見えた。





一番通りを越えて、ヤドリギがある小公園に立寄る。葉が大分黄変していた。運び込まれた雪は、見上げる程未だ高い。更に南へ進み、鉄道林前の道を東へ向う。梢が柔らかに色付いていた。東の沢に繋がる沢を見下ろす。雪の嵩が少し減って、蛇行する流れの部分に僅かに凹みが出来ていた。沢の中程にある樹に、ヤマガラが飛んで来た。この沢には、ミズバショウザゼンソウが咲く。早く花の姿を見たいもの。






住宅街を気分に任せて北東へ進む。久々に前を通った、団地が出来る以前からあったと思われるお宅の大きなシダレザクラの芽が膨らんで来ていた。東の沢に近い小公園に立寄る。セイヨウトチノキではないかと思われる樹が、中央にすっくと立っている。大きなモミジも梢が赤く染まっていた。その少し東に、昨秋実を拾ったホウノキがある。近隣から運び込まれた雪で、何れの樹も2m以上の雪で埋っている。何時もは東側からホウノキを見ていて気付かなかったが、西から公園に入って、太い枝が折れているのに気付いた。ダンプで雪を運び込む様子を何度も目にしていたが、心配は的中していた。






沢の西の道を通って、二番通りへ向った。カラマツの梢が陽を浴びて輝いている。二番通りに面した沢の公園では、小川が現れていた。




二番通りを西へ戻り、ナナカマド公園に入る。遊歩道の雪は融けたが、此処も巨大な雪の山。子供達が公園で遊べる様になるのは、随分先のことになりそう。




夕刻西から雲が広がって来ていたが、今朝は雲なく良く晴れている。朝刊に、ドイツでの原発反対のデモの様子が載っていた。当事国の日本で動きが出ないのが、不思議でならない。