26, 02. 2011 寒の戻り


暖かかった前日から、昨日は最高気温が7度も下がると予報が出ていた。風が強く、雲の流れが速い。雲が切れて時折青空も覗く変化の多い天候となった。前日に引き続きいて、バッグの縫いを進めた。

2葉の写真は、前日の外付けのポケットの工程。身体に接する裏側は、ポケットの高さと全体の高さの差の2つに分断し、その間にポケットの深さの倍の裏布を挟んで縫い合わせる。裏布を中に引込んで重ね、ずれぬ様に縫い代に落としミシンをかけておく。マチを縫い合わせ、底が伸びぬ様に張りのある革を底に貼付けたのが、3葉目の写真。縫い代は片倒しにして胴の方へ倒して両面テープで固定する。裏返すと、胴の方が縫い代で厚みが出ることになる。






中袋も先ずポケットを付ける作業から始める。ファスナー付きのポケットと、オープンポケットを貼付け、マチを縫い合わせて、縫い代を片倒しにしてマチの方に倒す。今回は布を使用しているので、アイロンで処理が出来るが、合成皮革を使用する折は、表の革と同様に、両面テープで処理をする。




革が中厚の折は、雨蓋も胴に付けてしまうが、今回は革が厚めなので、雨蓋を別に仕立ててから胴に挟み付けにすることにした。雨蓋の裏にする革、ベルトと胴を接続する為の金具、先日買求めてきた辺見庸の3冊がもう少しで読み終わりそうなので、「たんば色の覚書」を買求めて来ようと、札幌へ出かけた。シャーベット状だった雪は凍って、ザラメ状態になっていた。NHKの建物の温度表示を見ると、2時半を過ぎたばかりなのに、-0.8度と低い気温だった。前日とは10度近く異なる。

金具は見付かったが、裏に使用する革が佳い色のものがない。書店を3店廻ったが、本も見付からなかった。モデルのアネモネミモザを買い求めて戻る頃には、雪が降り始めていた。仕方なく、手持ちの白い革を緑に染めて使用することにした。ベルトは金具を挟んで仕上げた。





昨夜は吹雪いて、5.6cmの雪が降った。窓ガラスや壁に貼り付いている。春一番のニュースが流れ、気温は20度を超えたと報じられていた。20度以上の差があったことになる。今日も真冬日。冬に逆戻り。