27, 02. 2011 気紛れな空模様


気温が下がった昨日は、風も弱いのに雲の流れが速く、目紛しく空模様が変わった。空は晴れているのに風花が舞ったり、急に雪雲が広がって雪が降り出したりと、落ち着かぬ天候だった。油絵を描きにみえる方々の為に、朝玄関前の雪掻きを済ませておいたが、昼過ぎに送り出した折には、大分積っていた。春めいた数日の後の降雪は疎ましい。

掃除を済ませて、夕食の食材を買いに出かけた。前日余り歩いていなかったので、南を大回りして行くことにした。街路樹のシナノキの芽が膨らんで来ている。一番通りへ向う。南の小公園にヤドリギがあったのを思い出して立ち寄った。此処も雪が運び込まれて、奥のアカミヤドリギには到底近付けなかったが、道路際のナナカマドに寄生したヤドリギは、近くで見上げられた。やはり小さな黄色の突起を付けていた。もう少し暖かくなったら、アカミヤドリギの花を見たいと思っている。隣のもう全く実が付いていないナナカマドに、寒いのか羽根を逆立てたヒヨドリがいた。





一番通りに戻り、東へ向った。レンギョウの芽の先端が黄色く見える。何軒かのお宅のレンギョウを、立ち止まって眺めた。東の沢伝いに二番通りに面した公園へ抜ける道の階段が現れていた。誰かが通った足跡が残っていた。未だ雪を漕いで歩くには、少々雪が深過ぎる。僅か200m程先の煉瓦工場の角を北へ曲がろうとしたら、猛然と雪が降り始めた。西に見えていた雪雲に追いつかれたらしい。除雪の雪が押込まれないガードレール側は、雪が大分融けて、イネ科の雑草が覗いていた。夏には見向きもしない雑草の僅かな緑が嬉しい。






二番通りを越えて沢の西の道に入る。雪で枝が折れた樹々が見える。とりわけ大きな樹は数カ所に枝折れがあって痛ましい。写真を撮ったら、中の1葉にヒヨドリの姿があった。沢に押し出された雪の山を上り、夏には近寄れぬイワガラミを眺めた。種子の殻の集積が盛り上がっていた。ツルアジサイのこの部分は扁平なので、離れた位置からでも判別出来る。雪は止んで青空が広がり、樹々の梢が輝き始めた。





今朝はどんよりとした曇り空。数日前の暖かな晴天が遠い日のことの様に思われる。