12, 02. 2011 快晴の散歩 


朝方は雲が多かったが、昨日は良く晴れた。降水量が少なかった太平洋側の南の地域が軒並み雪に見舞われた。5cmの積雪で高速道路が閉鎖になるなど、当地では考えられぬことながら、夏タイヤの装備では仕方のないことなのだろう。「土の文明史」を読んで過ごす。栄えている文明が崩壊する引き金になるのは、異民族の侵攻等が挙げられるが、表土の流出で疲弊していくのも底流の原因であると述べられている。中国や米国の表土の在り様は、かなり危険な状態にあることが判った。

2時少し前に、帰りがけにお八つの焼き菓子を買求めて来ようと、散歩に出かけた。前日殆ど歩いていなかったので、回り道をして東町公園へ向った。上空は真っ青な空。西に活発な雲の動きが見られた。東町公園の東の道で、真黒な猫に出会った。元気が取り得のアタローでさえ未だ寒がって戸外へは出ていないのに、寒くはないのだろうか。暫くこちらを見ていたが、やがて姿を消した。




一番通りを東へ向う。屋根からずり落ちた雪が布の様に襞を作り、下の針葉樹に覆い被さっているお宅があった。雪の重さに耐えられるのだろうか。気温はそれ程高くはないが、陽射しが強く雪が融けて多孔質になっている。数日降雪がなければ、雪の嵩はぐんと減るものと思われる。





緑色を帯びていた牧草地のマメ科の植物に、白い冬芽を見付けた。東の沢の西の道を、北へ向った。二番通りから東の沢の西の道へはいる角に、おおきなカシワかコナラと思われる樹が佳い姿で立っていたが、昨年無惨な姿に切詰められた。僅かに出て来た細い枝に、赤味を帯びた冬芽が見られた。





東の沢を飛回っているのはヒヨドリのみだった。僅かに1羽、少し姿が異なって見える鳥を見かけたが、遠く高い梢で、はっきりとは捉えられなかった。




買物を済ませ、四番通りを西へ戻る。農場には、相変わらず鴉が群れていた。積上げられた飼料が散乱していた。木立の向こうに、白い半月が浮いていた。盲学校の角まで戻り、原野を見渡した。北東の山々は良く見えたが、西の山は雲で煙っていた。





今朝も良く晴れている。早朝のニュースで、南の地方の降雪の様子が報じられていた。明日は当地も吹雪とのこと。快晴は長くは続かない。