09, 02. 2011 暖かい真冬日


最高気温-2度と、真冬日が予報されていた昨日は、風も弱まり前日に比べると、遥かに暖かく感じられた。「土の文明史」という本を読む。土の在り様が、文明を滅ぼし、衰退させることを説いた本なのだが、米国の地形科学者の文章を翻訳したもので、余り読み易くはないが面白い。ミミズが土壌再生に役立っていることは知っていたが、これを解明したのが最晩年のダーウィンの仕事とは、全く知らなかった。化学肥料で、土壌の能力以上の収量を上げ、土壌を劣化させる先に待ち受けている事象は恐ろしい。

梅の樹に刺した林檎には、今日は番いのヒヨドリが飛来していた。2時を過ぎて、散歩に出かけた。体感気温は、風の強さで随分変わって来る。前日より気温は下がっている筈なのに、暖かく感じる。前日歩けなかった北の方を廻ろうと、四番通りを目指した。通りを渡って、原野を見晴らす。頭上から北と東が良く晴れて、西の山々は雲で霞んでいた。北からの風は殆ど感じられない。五番通りを廻って来ることにした。




道は幅広く、凹凸なく除雪され、歩き易い。この時期は車が通らぬのも佳い。五番通りは、インターチェンジから降りて来る車と向う車が通るが、歩道がないので立ち止まって車をやり過ごした。車も中央寄りに通ってくれた。高速道路の西側の道を南へ進む。かなりの勾配の坂道で、通って来た農家や原野が良く見渡せた。




坂道の中程に、クルミの樹がある。早く葉を落とす樹なのだが、枝先に冬芽を付けていた。此処から道は、東へカーヴする。カラマツの枝が道の方に伸びていて、松毬と小さな冬芽が確認出来た。この様な小さな冬芽でも、遠方から梢が煙って見える。南側の雪の壁に、どの様にして雪で倒されるのを免れたのか、1本のセイタカアワダチソウが突き出ていた。





高速道路を下に見る位置で、道は南に折れる。少し勾配が緩くなり、やがて四番通りが見えて来た。農場の東の道は広く除雪されていたが、雪は農場の境に等間隔に高く押し上げられていた。東側の木立に、ヒヨドリの姿があった。群れていたキレンジャクは、姿を見なくなってから10日程になる。





三番通りを西へ戻る。家の東を南北に通る道を曲がって、足が止まった。大きな重機が雪の壁を作っていた。仕方なく、南へ向い西から家に入った。此の地区の排雪は、明日の筈。義妹に尋ねると、凹凸が酷くなったロメンを削る作業とのことだった。作業は夕刻遅くまで続いていた。




今朝も晴れて、朝日が雪や雲をピンクに染めている。明日から天候は下り坂らしい。折角道幅が広く整備されて来ているのに、余り降らないで欲しいもの。