29, 01. 2011 ヒレンジャク


線路に沿った道の南の歩道を東へ進んだ。程なく、線路の南に続く工事用の高い塀から、高架線の縁のコンクリートの壁と、灯火の柱が姿を現した。先の野幌駅は既に高架に対応して改装されている。南北に通る道路との交点の門が開けられ、高架の下で片付け作業をしている人々の姿が見られた。高架線路への切り替えも、そう遠いことではないことが判った。

白樺通りのアンダーパスを通って、線路の北側へ出た。住宅街を北西へ戻る。モクレンと思われる樹にカメラを向けていると、小鳥が止まった。頭部を映したかったが、忙しなく動いて捉え切れなかった。





塀に積った雪が、融けて薄くなっていた。気温は低くても、陽光が当たると雪は融けている。松の木に冠った雪から氷柱が伸びて、先端から水滴が落ちていた。





国道を渡り、一番通りを西へ向う。煉瓦工場の東角で、歩道がナナカマドの実で赤くなっていた。見上げると、キレンジャクの群が止まっていた。






写真を撮っている折には気付かなかったが、家へ戻ってパソコンに落として、尾の赤いヒレンジャクが混じっていることに気付いた。キレンジャクは、腹部の先尾に向けて赤味を帯びているが、尾の先は黄色い。ヒレンジャクは腹部の先は、鮮やかな朱赤で、尾羽も赤い。鳥類図鑑を見ると、この2種は混じて群で飛ぶと記されていた。2種の好物はヤドリギの実で、ヤドリギを方言でホヤと呼び慣わすので、ホヤドリの別称があるとも記されていた。団地の周辺に数多く見られるヤドリギは、ヒヨドリばかりでなく、キレンジャクヒレンジャクも関わっているものらしい。1枚の写真には、ヒヨドリの姿もあった。






一夜明けた昨日は、気温がぐんと下がり、久々にガラス窓に氷の華が咲いた。日中も殆ど陽が射さず、最高気温は-3度と前日と同じだったが、遥かに寒く感じられた。また寒気が押し寄せるとのこと。今年の冬は中々厳しい。