26, 01. 2011 雪雲に追われて
午前中良く晴れていた昨日は、午後に入って雲が広がって来た。大きな器の表面を薄く削り、形を整えた。サイズの割には、随分軽く仕上がった。陶筥の身の縁に、蓋がずれぬ様に、立ち上がりを付けた。次回工房に伺うまで、発泡スチロールの函に入れて、ゆっくり乾かすことにした。
明るい陽を浴びて作業をしていたのに、終える頃にはすっかり薄暗くなっていた。西から雪雲が広がって来ていた。降り出さぬ前にと、散歩に出かけた。空を見上げると、南と東の空が晴れていた。南へ向い、東の沢の西を廻って戻ることにした。相変わらず車道は歩き難い。家の東の南北に走る道の歩道を、南へ進んだ。団地の最南端の駅に続く道を、前日とは逆に東へ進んだ。鉄道林の奥の雪が、除雪で出来た雪の壁より高くなっている。良く見ると、雪の壁には、彼方此方に細い道が付いていた。目印に雪掻きの道具を立てている所もあった。林の向い側の住宅街の方々が、処理し切れぬ雪を林の奥に運ぶ道だった。低くなった沢にも、雪は運ばれていた。昨年何度もこの道を通っているが、この様な状態にはなっていなかった。沢にはミズバショウやザゼンソウが咲くのだが、これだけ雪を入れられると花を目にするのはかなり遅れそう。
西の雪雲が追いかけて来る。団地の東端まで行って、北へ戻った。一番通りを越える頃には、雪雲の西が僅かに明るくなって来た。南東の方へ流れて行く。青みを帯びた不気味な雪雲だった。
東の沢の西の道を北へ進む。二番通りを越え、沢伝いに三番通りへ向う。あかしあ公園の角の大きな樹にヒヨドリが止まっていた。カメラを向けると、フレームに新たな鳥が飛び込んで来た。キレンジャクだった。もう一団やって来て、賑やかになったと思ったら、直ぐにまた飛び去った。後にはヒヨドリが残った。
三番通りを西へ戻る。雪雲が切れて、陽が射し始めた。幾重にも重なる雲が、北の空にも広がっていた。
昨夜は雪かと思っていたが、今朝は晴れて半月が見えている。もう少し晴れ間が続くと、雪の嵩が減って来るのだが。