22, 01. 2011 吹雪が止んで


夜半に吹雪いた雪が止んだかに見えたが、昨朝また雪が降り始めた。風もでて吹雪模様。庭に出来た吹き溜りのカーヴと同じアールの雪がガラス窓に貼り付いている。雪の中、ヒヨドリが飛来して林檎を啄んでいた。




10時を過ぎて雪は止み、空が明るくなって来た。前日出かけて出来なかった洗濯や雑事をこなし、最後に作った陶筥の削りを進めた。2時半過ぎに、前日帰りが遅くなり、札幌で電車を降りずに真直ぐ帰宅した為に買求められなかった茶菓を買いに出かけた。シラカバ公園の入口に出来た雪の山が、途方もなく高くなっていた。傍の公衆電話のボックスが、小さく見える。排雪作業をしないと、空地の雪の許容量は限界に達している。



団地が出来た頃からある和菓子店。子供の頃、絵画教室に通っていた腕白坊主が父親の跡を継ぎ、中年の店主となって店を運営している。和菓子の色も中々佳く、佳い後継者となった。鹿の子と干菓子を買求め、商店街の西の端まで進み、南北に通る道を北へ向った。前夜からの雪も、10cmを超えている。歩道の除雪は済んでおらず、人が踏み固めた跡を歩く。赤い枝が歩道脇に落ちていた。名称不明のこの樹は雪の重みで歩道に迫出し、先を切られたものと見える。少し北のお宅のアセビがすっぽり雪に覆われて、僅かに枝先が見えていた。ツツジの生垣も雪を冠り、氷柱が沢山下がっていた。この通りは東西共に、街路樹にナナカマドが植えられている。ヒヨドリの一団が、西側のナナカマドに止まっているのが見えた。






三番通りを越え、北の四番通りを目指す。住宅街が切れ、農場の敷地が続く地点で、足跡が心細くなった。この状態では、四番通りの歩道は通れまいと、戻ることにした。未だ通ったことがなかった住宅街を東へ戻る。北側が開けた場所に出た。両手で2基のダンプを引いた女性が、雪を捨てるところだった。随分南へ戻り、更に西へ曲がられたので、雪の山へ出てみた。何時も四番通りから見上げる農場が見下ろせた。





西の山々には、雪雲がかかっていた。昨夜雪が降った形跡はないが、今朝も曇天。それでも夜明けが幾分早まり、日暮が遅くなって来ているのが救いとなる。