20, 01. 2011 色付く梢 


曇と雪の予報が出ていて、朝方の雲で暗い一日を覚悟したが、昨日は思いがけぬ晴天となった。どんよりした雪雲は、やがて高曇りとなり、雲が切れて青空が広がった。急須の底を削り、蓋の受けの部分を微調整した。未だ完全には乾いていないので、今日の工房行きには間に合わなかったが、次回伺う折には持参出来る。

2時少し前に、買物がてらの散歩に出かけた。最後に北東のスーパーへ寄ろうと、大回りをして南を目指す。氷柱が幾重にも下がっているお宅があった。南側へ廻って、雪が大きく迫出しているのに驚いた。屋根の雪下ろし中や、落雪で命を落とされた痛ましい事故が報じられていた。これだけ降ると、屋根の雪も危ない。吹雪の折には、風で抉られていた雪面が、融けて小さな氷柱を下げて光っていた。





東町公園近くで、昨年秋から何度も見上げたモクレンの銀毛の冬芽が、緑色を帯びているのに気付いた。気のせいかと思ったが、雪に捉えられた枝が近くにあって、芽が少し伸びて緑色を帯びていた。寒さや雪の中で、春への動きが始まっている。




一番通りの歩道を東へ進む。地吹雪の起きる牧草地の南も、綺麗に除雪されていた。車道との間の壁は高く、車道は全く見えない。街路樹のシナノキの梢も、色付いて見えた。道路の状態が良いので、煉瓦工場の東側を戻ることにした。工場の東端で、歩道に枝が落ちているのに気付いた。あの多くの実を付けていたナナカマドの太い枝が、雪の重みが原因で割れていた。角を曲がり、北へ向う。工場の高い屋根の上で、数人の方々が雪下ろしをされていた。もう何年も冬に此処を歩いているが、雪は何時も乗せたままで、雪下ろしの様子を目にするのは初めてだった。







雪の壁の奥のハンノキを見上げる。西の空に彩雲が出ていた。二番通りを渡り、東の沢の西の道を北へ向った。沢の樹々の梢も、僅かに色付き始めていた。




今朝はまた曇り空。工房へ出かける予定なので、あまり荒れて欲しくない。工房の裏庭は、どの様になっているのだろうか。