17, 12. 2010 氷の華


前夜良く晴れて放射冷却現象で、気温がぐんと下がった昨日は、道東の留辺蘂(るべしべ)では-21.8度と、12月の最低気温を記録した。九州でも雪が降ったのだから、かなり強い寒気団だったことになる。夏の猛暑といい、ゲリラ豪雨といい、気候に程の良さが見受けられない。ペアグラスが嵌っている母屋の窓には結氷が出ないが、二重戸が入れられてあっても一重の硝子のアトリエの窓には、氷の華が咲いた。外側の硝子戸がすっかり曇ってしまった。




上部の結晶は青空を反映し、下部の結晶は積った雪や庭木の深い緑をその背後に映している。10時過ぎには溶け出して、硝子はクリアーになった。






陶土の仕事を一段落させ、散歩に出かけた。南の東町公園へ向う。最近では珍しくなった長い氷柱が下がっているお宅があった。屋内の暖気が漏れているものとみえる。公園は人影がなく、静まり返っていた。松の葉の根元に溜った雪が、繭玉の様に見える。特徴のある鳴き声がして、ヒヨドリが飛来した。






一番通りを東へ向う。過日見かけたホウズキが、半ば雪に埋っていた。車道と歩道の双方からブルトーザーで押し上げられた雪の壁の廃雪作業が行われていた。トラックに積まれた雪は、北の雪捨て場に運ばれるのだろう。今年の雪解けの頃、根元も塀の外も落ちた実で真っ赤だったエゾノコリンゴが、僅かな実を付けていた。樹が枯れなければ良いがと、前を通り旅に思う。庭も殆ど手が入れられて居らず、雪を冠って頭が重くなったアジサイが項垂れていた。





東の沢の西の遊歩道を北へ向った。先日登場させた針葉樹は雪を冠り、素敵なクリスマスツリーになっていた。ブルトーザーが雪を押し上げて入れなくなった小公園の中程に、実を拾って来たホウノキが見えた。




二番通りを越えて、沢の西側を北へ進んだ。大きく広がっていた雪雲が切れて、様々な様相を見せる。沢を離れ西へ戻りながら、雲の写真を撮りながら戻った。明日の日記に纏めて載せることにする。今朝は青空が広がり、朝焼けが出ている。夜分に月が見えていたので、相変わらず寒い。