25, 09. 2010 様々な実


庭の植物が花よりも種子が優勢になって来ているが、近付く厳しい季節を前に、結実の季節を迎えている。昨年見損なったコブシの殻から赤い実がぶら下がる様子を見ようと思い立ち、買物ついでに大回りをして、北の沢と四番通りを廻って行くことにした。

目的地の北東とは逆に西へ向う。インドリンゴがすっかり大きくなっていた。袋は外されていたが、未だ色付いてはいなかった。奥の四十九号と思われるリンゴは、大分色付いていた。カキもそろそろ色付く頃ではないかと、北西へ向う。何度も通っている道で間違えようもないのに、樹が見当たらない。庭を覗くと、太い切株の上に、鉢が乗せられていた。切って間がないのか、周囲に大鋸屑が見えた。南向きの庭で、陽当たりが悪くなるのを嫌ったのだろうか。大きく、実を多く付けるカキの樹だったのに、惜しまれる。





西へ向い北の沢に達する。大きくなっていたトチの実が見当たらない。地面を探すと。割れた殻が沢山落ちていたが実は見当たらなかった。樹には僅かな実が残っていた。自然に落ちて、殻が割れてしまうのだろうか。




三番通りを東へ戻り、南北に通る道を北へ向う。5月に白い花を付けていた農場と家並みの境にある樹に丸い実が生っていた。樹の名称は、相変わらず判らない。四番通りに出て東へ向う。歩道脇は、サクラタデが花盛りだった。春に最も早く花を付けたキタコブシに実が生ってはいないかと注意深く見上げたが、それらしきものは見付からなかった。キタコブシから垂れ下がった蔓に実の色が様々のブドウが生っていた。ノブドウではないかと思われる。キタコブシの奥の木立に、赤く色づいた樹があった。近付くと、花の跡の莢の様に思われた。トレドのタホ川の畔で見かけた白い花を付けていた樹を思い出した。あの莢もこの様に色付くのだろうか。






四番通りを更に東へ戻る。盲学校と通りを挟んだ北の畑で、玉葱を収穫し終えたトラックが出る所だった。トラックが出て行くと、後にはもう整地し終えた広い畑が広がっていた。昨年は寒さが来る迄、レタスが植えられていたが、今年はどうなるのだろうか。盲学校の角を南へ曲がり、スーパーへ向った。並木になっているナナカマドの実が、赤く色付いていた。




ノブドウ Ampelopsis brevipedunculata ブドウ科