30, 08. 2010 ヤマシャクヤクの実


8月も末というのに、当地としては異例の高温が続く。最後の日曜日の昨日は、また湿度が高くなって蒸し暑く、夕刻には雨も少し降った。10年近く以前に蒔いたヤマシャクヤクが今年初めて花を付けたが、実が成熟して莢が開いて来た。ガウディの作品にも劣らぬ面妖な姿。咲き残りのタイワンホトトギスが、あちこちで花を開いている。庭の境界付近では、ヤブランが色付き始めた。





巨大なサグラダ ファミリアを観た後、点在するガウディの作品を廻った。過剰な装飾には少々食傷気味だった。ガウディ参りとも云うべき人の流れがあって、余り探さずとも現場にたどり着けた。皆、ガイドブックや地図を持っているので、直ぐそれと知れた。ガウディ以外の気になる建造物をも撮る結果となった。









サグラダ ファミリア教会から比較的近くの建造物を見回り、暑くて食欲もないのでビールを飲み、地下鉄で北にあるグエル公園へ向った。此処も駅から公園に向う人々と戻って来る人々の流れがあり、地図は不要だった。かなりの急坂を上ると、ディズニーランドを想わせる公園があった。更なる急坂を登ったのは、海が見えるかも知れないという期待から。頂上の広いテラスは湾曲したタイルがちりばめられた縁が廻り、内側は腰を下ろせる様になっていた。期待していた青い海が見えた。





早々に公園を去って、地下鉄で街の中央に戻り、愉しみにしていたアントニ・タピエス基金美術館を探す。程なく見付かったが休館中で、8月13日から再開されるとの張り紙があった。後半に廻すしか仕方がなくなった。かなり落胆して、ビールを飲んで気を取り直す。最後の予定のカサ・パトリョを観て、ランブラス通りを南へ戻った。翌朝マドリッドに発つ予定なので、荷物の整理もあり、早めにホテルに戻った。





ヤマシャクヤク Paeonia japonica ボタン科