25, 08. 2010 早朝の散歩 - 2 -


ハイドパークの早朝の散歩を朝食時姪が話したら,義妹が翌朝是非一緒に歩きたいと言い出し,翌朝の散歩は3人で出かけた。ゲート迄行くと門扉が閉ざされていた。東のヴィクトリアゲートも同様だった。遥か遠くに、ジョッギングをしている人の姿が見受けられた。何処か公園に入る道筋があるに相違ない。公園を取り巻く道路沿いに,南東に進んだ。歩道に面した植込みに,ビワの葉に良くに似た木を見付けた。子供の頃、ビワの種を鉢に埋めたら発芽して随分大きくなったが,花は付けなかった。もう1種,初見の花木に出会った。道は緩やかに南へカーヴして、L字型に食い込んだ様な道を過ぎると、前日渡った橋に出た。丁度陽が昇り始める頃だった。




橋の東には,前日通った水路よりも幅広い湖が広がっていた。橋の下に下りる通路があって、湖の傍に出られた。橋の下の通路は,前日通った道に繋がっている様に思われた。湖には水鳥が多く浮かんでいた。




湖に突き出た細い桟橋の上で,グレーの鳥が水面を覗き込んでいた。小魚でも狙っていたのだろうか。同じ姿勢を崩そうとはしなかった。もう少し東の岸辺には,ハクチョウと3羽の幼鳥が踞っていた。人間に慣れているのか、傍を通っても身動きもしなかった。陽が少し高くなったので,先刻渡った橋の下の道を通り,前日帰った道に出ることにした。植込みに,園芸種と思われる初見の紫色の花が咲いていた。





広い草地に出ると、2羽の鳥が何かを啄んでいた。道の傍らに、細長い莢を付けた樹があった。以前、日野在住のMIXY友、Hさんのブログで街路樹にもなっていると紹介されていた樹に似ている様に思われたが,名称は覚えていない。未だ白い花が残っていた。前日見付けた素敵な家の北の門は,時間が経過した為か開いていた。鳥好きの義妹には,格好の散歩だった。




前日テムズ河の南岸を歩いたので,北岸に点在する画廊や博物館を廻ることにした。南西から東へ向けて廻るルートを考えた。出発点をテートギャラリーにするか、ヴィクトリア&アルバート博物館にするか少し迷ったが,前回のターナーの強く佳い印象が未だ鮮烈に残っているので、その印象を大切にしようと、ヴィクトリア&アルバートを出発点に決めた。早朝散歩したハイドパークの南の位置にある。この選択が正しかったのは、マドリッドに着いて判明した。バスでハイドパークの東の縁を巡り、この博物館を皮切りに,点在する画廊を見ながら,東へ向った。予定していた最後のICAギャラリーを出ると時間に大分余裕があったので、北上して大英博物館で〆にすることにした。表通りは,オリンピックへ向けての工事で雑然としているので、1本東の仲通を北上すると,突き当りにリバティが見えて来た。北からの姿は何度か見たが,南からの姿は初めてだった。オクスフォード通りにある以前甥が土産に傘を買求めて来てくれた旧い傘専門店の通りを北上し,博物館で気に入りの中近東の陶器部門の展示を観て戻った。








先方の家族は午前中にロンドンを発っていたので、ロンドン最後の夜は、6人での夕食となった。