31, 07. 2010 ネムノキ


日中晴れ間が出る予報が出ていた昨日も、僅かに薄日が漏れる程度で、午前中は何度か雨が降って来た。曇天の割には気温、湿度共に高く、不快指数は高まった。カタログ郵送の作業に一段落を付けようと、単純作業を続ける。2時過ぎ迄かかって、漸く作業を終えた。何時も感じることだが、芳名録に氏名のみ記されるのは、住所を探す手間が増えて敵わない。作家に多いが、ご自分の住所は知っているのが当然という意識の現れかと、勘ぐりたくもなる。

重い封筒の束を抱えて、郵便局へ出かけた。買い置きしてあった切手が足りず買求めたら、また職員の方が貼って下さると言って下さった。思い出して書き足すものも出て来ると思い、転用出来る様に3種の切手を買求めた。取り敢えず一段落。少し開放感が出る。薄暗く、時折顔に雨粒が感じられる天候だったが、モデルの花を買求める前に、少し歩くことにした。生花店は西にあるが、春に歩いた団地の南端を通って見たくなり、別の生花店で帰りがけに買うルートを考えた。

東町公園を通り抜け、公園伝いに南へ向う。駅から続く道に出て、東へ向う。鉄道の防雪林は、鬱蒼としてオオウバユリの姿が見られた。ワラビが背丈を伸ばして葉を広げている。メマツヨイグサが、ヒメジョオンに混じって咲いていた。





北側の住宅街の庭から溢れた植物が、折角の野草地を占領している。更に東には、○町フラワーロードなる木製の看板が掲げられ、ガーデニングに登場する陳腐な植物が延々と続いていた。漸く花壇が途切れ、野草が広がる。サワアザミが未だ咲いていた。色の鮮やかな蝶の姿が見られた。ゲンノショウコが可愛らしい花を付けている。





春にミズバショウザゼンソウが咲いていた湿原は、背丈が伸びた野草で埋っていた。この道路の突き当りの、国道と線路がクロスする付近に、ヒヨドリバナの群生があった。ピンクのサワヒヨドリも咲いていた。こんなに豊かな植生の地を削り取って、何がフラワーロードか。愚行も甚だしい。





北へ曲がり、一番通りへ向う。廃材を利用した様なログハウスの横に、燃料の薪が綺麗に積上げられていた。甥や姪が通った小学校のグラウンドの東に出た。グラウンドがかなり高い位置に見上げる程の低地の公園。大きな水溜りが出来て、子供達が入って遊んでいた。公園を東へ抜ける出口に、庭からはみ出したブドウが見られた。もう実が大分大きくなっていた。





一番通りへ出て、煉瓦工場の東の道を北へ進む。昨年綺麗な花を見せていたミヤギノハギが切り取られたのか、姿が無い。木があった付近には、クサフジが花を付けていた。沢伝いに三番通り迄出て、生花店で花を求めて戻った。4時を少し過ぎたばかりなのに薄暗い。ふっと空を見上げると、大きな樹にピンクの花が開いていた。ネムノキだった。




ネムノキ Albizia julibrissin マメ科