22, 07. 2010 サワギキョウ


時折陽は射すものの、昨日も雲の多い天候だった。気温が上がって、蒸し暑さが増した。昨年の長雨と冷夏よりは農作物には有難いが、この多湿の天候には閉口する。

家の西側に造った植込みで、サワギキョウが開き始めた。2年前の秋に、園芸店で見付けて植え込んだもので、花は未だ見ていない。蕾の状態の時にはリンドウに似ていると思われたが、花は受け口の花弁を持ったサワギキョウだった。深い紫色が美しい。奥にはマンテマが咲き,もう1種昨年植え込んだ園芸種のサワギキョウが傍にあり、やはり2年前に植え込んだクガイソウが小さな花序を紫色に色付かせている。佳い一画になりそうな気配。ユウバリシャジンが開き始めた。次々に咲いていた夏咲きのシャクナゲも、父がエリモシャクナゲと呼んでいた最後の種が開き始めた。図鑑にはこの名は載っていない。






午後から、印刷会社からメールで送られて来た請求書に、発送日前に入金する様に書かれてあったのを思い出し、南西のスーパーに出かけた。慌ただしくなって来ると、気付いた折に用事を済ませておかないと、間際になっててんてこ舞をする羽目に陥る。前日余り歩いていなかったので、帰りがけに東の沢を廻って来ることにした。

シラカバ公園のクリの樹が、小さな毬を付けていた。シラカバの並木に入ると、樹の上に4羽のカラス。朝に何時も拝見しているS大M教授のブログで、カラスに2度も頭の上を翳められた記事を読んだばかりだったので、一瞬緊張した。公園のあちこちには、「カラスに注意」の看板が付けられている。此処は人間様の公道なのだがと、上目遣いにカラスを見やりながら通り過ぎた。鳴き声を出す訳でもなく、じっとしていた。結構人通りはある道なので、カラスも慣れているのかも知れない。全く動かず、寄り添っている2羽が、幼鳥の様に見受けられた。





ATMで送金を済ませ、東町公園に向う。ケヤキの樹を眺めて、一番通りを越えて、南の公園に入った。大きなシナノキが、未だ花を付けていた。キタコブシを注意深く見上げるが、未だ実は付いていなかった。住宅街を北東へ向う。一番通りの1本南の道を東へ向った。この辺りは、庭で野菜を作っているお宅が多かった。赤紫色のバレイショの花が咲いていた。




一番通りへ出て、東へ向う。東の沢伝いに北へ向いたかったが、虫が酷いことが予想され、煉瓦工場の東の道を通ることにした。工場の手前のゴルフの練習場に下りる斜面で、ヒレハリソウムラサキツメクサに混じって、マンテマが咲いているのを見付けた。東の沢の公園に下りる。沢の西側の木立は、蔦で覆われていた。白い花が見える。PCに落としてみると、イワガラミだった。二番通りを越えて北へ向う。カシワかミズナラと思われる樹に、小さな実が付いていた。





東の沢を北へ向う。ホウノキの実は未だ落ちずに、また少し大きくなっていた。団地の中には、あちこちにホウノキがあるが、実を付けているものには出会っていない。シラカバ公園や東町公園のホウノキは、此処の樹に劣らず大きいが、実は付いていない。花が短命なので、受粉の機会が少ないのだろうか。





イワガラミは未だ咲いていた。ユキノシタ科の植物なので、花期は長いと思われる。2時間程の佳い散歩だった。所々切れ間はあるが、相変わらず雲は厚かった。今週一杯は、好天は望めないらしい。




サワギキョウ Lobelia sessilifolia キキョウ科