16, 06.2010 サラサドウダン


昨日迄、夏日が5日続いていると、報道されていた。農作物の成長の遅れも持ち直した様で何よりのこと。相変わらずのテープ貼り作業が続く。ボードに作品を乗せ、作品の形状を描き込む。描き込まれた形状の内側をカッターで切り抜く。ボードから切り抜いた作品より小さめのボードを取り出し、残りの外枠の断面を数ミリ更に切り取って、再度ボードを嵌め込む折のゆとりを付ける。作品の裏に糊に因る変色を防ぐテープを貼り、切り抜いたボードには両面テープを貼る。作品の裏面に周囲の間隔が同一になる様に、両面テープが貼られたボードを伏せて接着し、切り抜いた外枠に収める。作業工程は単純至極ながら、無闇と時間を取られる。膨大な手間暇はかかるが、ボードからはみ出した作品の影が、壁面に映る効果を得る為には、必要不可欠の作業。テープを施した大きな作品とボードをずれなく貼り合わせるのは困難なので、明日の搬入前に貼り合わせる作業を手伝って頂く様、O氏にお願いした。独りで持ち上げるのが難しいサイズのボードを、裏返して伏せるのは不可能な為。折角時間をかけて創った作品とテープ貼りの作業が不意になってしまっては、元も子もない。





ゴミの集荷日なので、アトリエから出るゴミを持って庭へ出た。両面テープを剥がした紙のゴミだけでも、相当量になる。サラサドウダンが満開になっていた。




チチコグサが開来始め、コデマリが見頃になっていた。リシリリンドウが背丈を伸ばして来た。直立しているのはこの時期迄で、やがて茎は放射状に広がり、地面に伏せる。ツバメオモトに蕾が見えているが、首を伸ばして来ない。昨年の様に、咲かずに朽ちてしまうのだろうか。次々と花を開いていたオキナグサは茎を伸ばして、綿毛を作り初めて来た。名称の由来の白い綿毛になる日も、そう遠いことではない。






午後から札幌に出かけた。大学の1期後輩の方々が続けておいでだったグループ展が30回をもって最終回を迎えた。何時も展示にはお手伝い下さるM氏が出品されていでなので、行かざるを得ない。例年より一部屋多くゆったりした展示で、作品にも力が入っていた。M氏は会期中なので、手伝いは望めない。何方か展示に長けた方をお願いしなければならない。

団地で入手出来なくなった両面テープや個展に必要な細々したものを買求めて、駅に向った。ハリエンジュが花を付けていた。人出が多く、写真を撮る気にならない。北海道神宮祭が始まっていたのを忘れていた。最寄りの駅に着くと、陽は少し傾いていた。薄雲が広がり、煙の様な雲が、暈のかかった陽を包む様に立ち上っていた。バス停傍の公団アパートの庭のイネ科の植物が、ぐんと背丈を伸ばしている。先に咲いたシロバナツメクサに、アカバナツメクサも加わった。





早朝は雨が降っていなかったが、予報通り雨が降り出した。カラカラだった庭には、恵みの雨。予報に因ると、今日は雨で、明日は曇。個展初日からは晴れが続くことになっているが、どうなることやら。


コデマリ    Spiraea cantoniensis バラ科
サラサドウダン Enkianthus canpanulatus ツツジ
チチコグサ   Gnaphalium japonicum ツツジ