08, 06. 2010 シコタンキンポウゲ


朝方の雲は中々切れず、10時前に漸く晴れ上がった。発泡スチロールのボードとテープとの格闘が続く。作品のサイズが大きくなると、テープを貼る作業量が格段に増える。単純無比な根気仕事。時折庭に出て、気分転換を図る。

シコタンキンポウゲが咲き揃って来た。地下を這う走出枝で増える他に、種子を飛ばして良く増える。背丈は50cm程。黄色の花弁は、艶かあって瑞々しい。アサツキに蕾が上がって来た。義妹がせっせと刈り込んで、刻んで冷凍保存した残り。シロバナコマクサの蕾が増えて来た。春の花が終り、初夏の花へ移行する端境期を賑やかにしてくれているのは、名称不明の園芸種。母が昔何処かから頂いて来たもの。球根植物で、釣鐘型の花を付ける。最初は紫色の種のみだったが、教室にお見えの方が、白とピンクの種を下さった。ピンクの種はこれからの開花。






11時過ぎに、発注してあった案内状が届けられた。少し青が重く刷り上がったが、まずまずの出来。ギャラリー門馬とK・Kさんの工房2階のギャラリー倫土に置いて頂く纏まった数の案内状を荷造りする。




1時半過ぎ、荷造りした案内状を郵送しに出かけた。帰りがけ、白樺公園を抜け、気に懸かっていたズミの樹を見に立寄る。もう満開になっていた。広い空を見ようと、三番通りから四番通りへ向う。三番通りの中央分離帯にもズミが咲いていた。北東のスーパーの近くのズミは、随分早く実になっていたのに、同じ種でも花期が異なるものらしい。





途中の住宅街で、ジンチョウゲを見付けた。この時期に見るジンチョウゲは、何か違和感があるが、無事に冬を越したのは微笑ましい。昔、2度程定植を試みたが、冬を越すことは出来なかった。金属製のフェンスにフジとヤマブドウを絡ませているお宅があった。ヤマブドウには蕾が付いていた。





四番通りへ出て、農場の脇を歩く。ヤマガラしが満開になっていた。背丈を伸ばしたセイヨウタンポポが綿毛を飛ばしている。側溝の傍に、ちらりとピンクの花が見えた、咲き始めたアカバナツメクサかと思ったが、良く見るとノビネチドリだった。小さな個体ながら、葉が茎を巻いている。以前は野草が広がっていたのに、人間が入り込んで姿を消してしまったが、こうして復活する姿を見るのは嬉しい。増える種ではないが、しっかり生き残って欲しいもの。スイバのオレンジ色の花序が出始めて来ていた。牧草が背丈を伸ばし、風になびく様が美しかった。






今日は午後から札幌市内の画廊を廻り、会場に案内状を置いて頂く様にお願いして来ようと思っている。空き時間を見付けて、宛名書きも始めなければならない。


シコタンキンポウゲ Ranunculus grandis var. austrokurilensis キンポウゲ科