13, 05. 2010 ノヂシャ


駅前に続く道を渡り,突き当りの北の沢を目指して東へ進む。枯れ色だった沢は,緑色を帯び始めている。沢の中程に着いて、西の遊歩道を北へ進む。先日見付けたキタコブシは花弁の変色が始まり,地面に花びらが落ちていた。見回ったキタコブシの中では,最も早く開花していたことになる。




遊歩道を北へ抜け,三番通りを東へ進む。歩道脇の叢に、青く小さな花を付けた植物が群がっていた。図鑑を調べても分からなかったが、昨日訪れたMIXY友の日記に,同種の植物の写真が載っていて,寄せられたコメントから、ノヂシャというヨーロッパ原産の帰化植物であることが判明した。前日載せたシダ植物にもコメントを戴き、コゴミという別名を持つクサソテツであることを、教えて頂いた。両種とも食用になる。



沢の東の遊歩道に入り,南へ向う。トチノキの芽が膨らんでいた。あの大きな天狗の団扇の様な葉に、どの様に変じて行くのか興味深い。ヤマブドウと思われる蔓には、大きな赤い芽が出ていた。




遊歩道を離れて,住宅街を東へ進む。以前から気に懸かっていた赤い枝の植物も発芽していた。南向きの庭のお宅のイチイの生垣の下に,白いスミレが広がっているのを見付けた。ヒカゲスミレかマルバスミレと思われる。




白樺公園に近付き,ヤマボウシのあるお宅へ立寄った。梢の細い枝先の芽が膨らんでいた。気に懸かったのは,庭の周囲を計測している人がいたこと。冬期間、除雪をした形跡がなく、細く踏み固めた道が玄関に続いていた。群を抜いて大きなヤマボウシが3本もあるお宅なのだが,住人が変わるのかも知れない。立派なヤマボウシは残して欲しいもの。白樺公園を東へ抜け,奇怪な赤い芽を出した植物を見に立寄った。大きな波打つ葉が広がっていた。この先,どの様に変化するのだろうか。最上部のサクラは、この植物があるお宅のサクラ。淡い色の佳いサクラだった。




前日からの雨は,昨日小止み無く降り続き,今朝も未だ降っている。気温が低いのが疎ましい。ポツポツとウメが開花しているが、今年は花の付きが悪い。暗紫色の芽を出していたツリガネニンジンが緑色の葉を広げ始めた。ゴツゴツした根茎から、ヤグルマソウが赤茶色の芽を出している。細い芽を出していたアポイカラマツが薄い葉を広げ始めた。植物が大きく伸びる時期、明るい陽光と気温の上昇が望まれる。




ノヂシャ Valerianella locusta オミナエシ