29, 04. 2010 アズマイチゲ


昨日8時過ぎから降り始めた雨は、終日降り続いた。道南には大雨警報も出て、荒れ模様の一日だった。陽が落ちてから少し小降になり、南東の低い位置に、大きな朧の満月が見られたが、やがて雲に隠れてしまった。気温も低く、薄暗い一日だった。色を扱う気にはなれず、今日K・K さんの工房へ伺うことになっているので、2つの陶筥を削って過ごした。随分削った積りでも、中々軽くはならない。陶土よりも土の密度が高く、余程薄手に仕上げないと、重くなってしまう。

ワサビに続いて、アズマイチゲが開き始めた。数年前、随分増えたので陽当たりの良い内庭に移植したら、親株の機嫌を損ねたらしく、ここ暫く花を付けなかった。漸く1輪咲いてくれた。移植した株は増えて来ているが、未だ蕾は付けていない。一昨年飛んで芽を出し、昨年花を付けたノビネチドリが親株より早く芽を出した。屋根からの落雪が漸く融けて、実生で育てているヤマシャクヤクが、親株より逞しい芽を出した。今年は花を付けてくれるだろうか。一昨年蒔いた種からも、1.5cm程の小さな赤い芽を出してくれた。





サクラソウも小さな芽を出して来た。ユキザサはあっと云う間に5cm程に伸びて来た。細く小さな芽は、チゴユリの芽。




ゴツゴツした根茎から白い芽を出したチシマイワブキは、蕾を上げて来た。葉よりも先に、花芽が出て来る。ツバメオモトも葉が開きかけて来た。昨年は長雨で、蕾が朽ちてしまった。今年は綺麗に咲いて欲しいもの。




クサボケの蕾が膨らんで来た。上が白で下が赤のクサボケ。




一夜明けて、今朝は青空が覗いているが、雨は未だ止んではいない。家の東側の軒まで届いていた屋根からの落雪は、あと僅かを残すのみとなった。今日は少し気温が上がるとのこと。工房のお庭の変化を愉しみにしている。



アズマイチゲ Anemone raddeana キンポウゲ科