27, 04. 2010 ザゼンソウ


早朝の晴れ間は一時雲が広がったが、9時過ぎには雲が切れて、昨日は素晴しい快晴となった。厚手の和紙の2点と、かなり大きなパーツに取りかかる。絵具の乾きを待つ間に、残っていた冬囲いを全て取除いた。大きなゴミ袋に、今日のゴミの集荷に合わせて、落葉や切り残しの茎を詰めた。この先暫くは、地面に張り付いた落葉と切り残しの茎の処理に追われる。

午後から作品に再度色を施し、散歩に出かけた。前日夕食事に、エゾエンゴサクを見て来たことを話したら、義妹が以前に駅前から続く団地の南端の通りで見た事があると話してくれた。少し風は冷たいが、天気は良し、東の沢を南へ向って、この通りを見て来ることにした。ナナカマド公園を抜けて東へ向う。道路際にスイセンが咲いているお宅があった。未だ雪がある内から蕾を膨らませていたアセビが、見事に咲いていた。





東の沢の西側を南へ進む。一際梢が明るい樹に近寄ってみると、先端は銀毛のネコヤナギが下の部分は緑色に変じていた。二番通りを渡って、先日見付けたキタコブシの様子を見る為に公園の階段を下りる。キタコブシは未だ咲いていなかった。





公園の遊歩道を南の端まで進み、小川に架かる小さな橋を渡って、急勾配の階段を上る。林を進むと、今度は下降する階段。階段の上り下りを何度も繰り返す。歩道沿いには未だ蕾が付いていないフッキソウやカラフトナニワズが見受けられた。




階段の写真を撮り終えて右手を見ると、黄色いものが目に入った。水辺の傍なので、期待が膨らむ。やはり、エゾノリュウキンカだった。橋を渡り木道を進んで、水辺に近付く。久々に目にするエゾノリュウキンカだった。最後の階段を上り、暫く林を進んで、漸く一番通りへ出た。





一番通りとその南の平坦な公園を渡って、南端の道を目指す。住宅街を通り抜けて、漸く駅に続く道路に出た。左手のクマザサが幅広く刈り取られ、スイセン、チューリップ等がずっと植え込まれていた。所々にアジサイまで植え込まれている。がっかりして、道を西へ進む。土地が下降して沢になっている所で、“花壇”は漸く途切れた。ガードレールに阻まれて、傍には降りられなかったが、ミズバショウが見えた。良く見るとザゼンソウの姿もあった。ザゼンソウを目にするのは、随分暫く振りのことだった。




左手の土地が高くなると、延々と花壇が続く。国道へ続く跨線橋の所で、漸く花壇は途切れた。秋の終りに除草機がかけられたままの状態の地面には、フクジュソウが咲いて、未だ蕾の状態ながらエゾエンゴサクの葉が広がっていた。白樺公園に続く公園まで、西へ進んだ。此処の野草が無くなってしまうのは、時間の問題かも知れない。既に所々に、アジサイスイセンの姿があった。




公園伝いに北へ戻る。公園のキタコブシも未だ開いていなかった。昨日より空の青は弱いが、今朝も良く晴れている。気温は少し上がるらしい。庭の植物の発芽が進んで欲しいもの。


エゾノリュウキンカ Caltha fistuosa キンポウゲ科
ザゼンソウ     Symplocarpus nipponicus サトイモ
ミズバショウ    Lysichiton camtschatcense サトイモ