26, 04. 2010 エゾエンゴサク再び


少し雲は多めながら、昨日午前中は良く晴れた。日常の仕事を後回しにして、仕事に入る。停滞していた分厚い和紙の作品を進める。特殊な利用法を予定しているので、絵具をかなりしっかり染込ませる必要があるのだが、中々思い通りにならない。何度も絵具と礬水(どうさ)を引いた上から、少し濃度の高い絵具をたっぷり引いた。

後回しにしていた雑事を済ませて庭に出た。オオウバユリの大きな芽が出ていた。この大きさなら、今年花を付けると思われる。オオウバユリは、種を蒔いた翌年は、細いイネ科の草の様な芽を出す。丸い葉の芽が出るのは、2年が過ぎてから。花を付けた株は朽ちてしまうので、毎年花を見る為には、毎年種を蒔いておく必要がある。ハクサンチドリが小さな芽を出していた。ヒマラヤユキノシタが漸く開き始めた。芽を出して間もないエンレイソウは、巻いていた葉を拡げ、蕾を持ち上げていた。






絵具が乾かないし、今日が父の祥月命日に当たるので、花を買求めに出かけた。2時間以上は乾かぬと読んで、遠回りをしてエゾエンゴサクを見て来ることにした。北の沢へ向い、遊歩道を南へ向う。傍まで行けたイワガラミの絡む樹は、雪が融けてクマザサが起き上がり、随分距離が出来てしまった。2番通りを越えて、中央の沢の西の遊歩道を進む。沢の雪は殆ど融けていた。




土手はエゾエンゴサクが盛りだった。葉が広がり、茎も花序も伸びて、一回り大きくなっている。蕾の状態のものもあって、もう暫くは楽しめそうだった。







商店街の生花店は、休業日だった。只でさえ閑散としている商店街は、日曜日は殆どの店がシャッターを下ろしている。スーパーの生花店を見たが気に入った花はなく、小さな花ながら、庭の花を集めて生けた方が父には相応しいかと、買わずに戻った。今朝は盛大な朝焼けだった。澄んだ青空が広がっている。