15, 04. 2010 春の雪


早朝の晴れ間は7時過ぎには雲が広がり、昨日は予報通りの降雪となった。敷石の上は直ぐに融けるが、地面は瞬く間に白くなった。それでも僅かに気温が上がったのか、正午前には地面の雪も融け始めたが、雪は降り続いた。一昨年から考えている作品を手がけようと、手始めに5分の1位のサイズで、試作品を創り始めた。実際にやってみないと、思わぬことが起きるので、予め計画通りにことが運ぶのかを試してから実寸の作品をと考えてのこと。

未だ雪は散らついていたが、2時少し前に散歩に出かけた。帰りがけに南西の商店街に寄ろうと、北の沢と中央の沢を半分程廻ることにした。住宅街を北西に向う。戸外で冬を越したアオキは、葉が傷んでいるものが多いが、余り損傷もなく新芽を膨らませているアオキがあった。大きく膨らんでいるのは花芽だろうか。先日見付けた名称不明の植物は赤味を増して、一層奇怪な姿となっていた。




余り花数は多くはなかったが、マンサクの花が咲いているお宅があった。赤い枝の木はどうなっているだろうかと、立寄ってみた。勢いの良い枝振りの割には、小さく地味な色の芽が出ていた。この先どの様な変化を見せるのかが愉しみな木。





北の沢の雪は殆ど融けていた。昨年エゾトリカブトが咲いていた辺りに入って見た。少し緑は見受けられたが、エゾトリカブトの芽と思われるものは出ていなかった。遊歩道を南へ向う。雪解けが始まると直ぐに、家の建替えが始まったお宅がある。道路沿いの大きなイチイと思われる枯れ木に、ツルウメモドキが絡まっているのが見受けられたが、工事の車が並び、忙しく立ち働かれる方々の邪魔になってもと、近付くのが躊躇われていた。天候が悪い為か、車も人影も見られなかった。かなりの太さのイチイと思われる樹は完全に枯れていて、沢山の実を付けたツルウメモドキが絡まっていた。




南へ向い、二番通りへ出る。バス通りから眺める北の沢は、雪が殆どなく姿が一変していた。酷くなった降雪の中を、ゴミを拾い集めておいでの人の姿があった。大きなビニール袋2つは、集められたゴミで膨らんでいた。通りを渡って中央の沢の東の遊歩道に入る。遊歩道はカラマツの落葉で、赤く染まっていた。




中央の階段の少し手前で遊歩道を離れて、住宅街を東へ向った。藤棚か葡萄棚か、2種の蔓が絡まる棚があった。庭が少し荒れていた。少し東にも、道路脇まで笹が出ているお宅があった。笹に混じって、白いクリスマスローズが咲いている。庭の中にも同種の花が咲いていた。殆ど剪定されていない樹々で、庭は陽当たりが悪そうに見えた。種々の植物が植え込まれてあるが、手が回らなくなったのだろうか。明日は我が身と言い聞かせる。





雪は夕刻まで降り続いた。今朝は雪は止んでいるが、厚い雲が垂れ込めている。昨夜不順な天候が引き起す、農作物への被害が報じられていた。一面の茶畑の新芽が、低温の為に茶色く枯れているのに、胸を突かれた。