12, 94. 2010 芽吹き


雲が多く期待程は晴れなかったが、昨日は断続的に陽射しがあって仕事は出来た。季節が変わって気分が異なったのか、陽射しの強さが変わった為なのか、恐らく双方の理由で、準備していたパーツと今一つ波長が合わない。結局新たにパーツを作ろうと、和紙を水張りした。小品を何とか1点仕上げて、仕事を終えた。

雨で、内庭の現れた地面が増えて来た。先日白っぽい芽を出したウルップソウは、陽射しで赤味を帯びている。この先更に葉の色は変化して行く。葉の切れ込みが大きいクリスマスローズも、蕾を持ち上げていた。積った枯葉の中から、エゾウスユキソウの綿毛に包まれた芽が突き出ていた。真っ先に花を見せた背丈の低いクリスマスローズが、あちこちで花を持ち上げていた。






切り残した茎の下から、シラネアオイのしっかりした芽が出て来た。ニリンソウは、既に葉を拡げ始めていた。昨年小樽の赤岩園芸で求めて来たシラタマノキの先端に、赤い芽が出ている。どうやら上手く定着してくれたものと見える。ワサビの小さな蕾は少し背丈を伸ばし、蕾が膨らんで白くなって来た。中々開かなかったフクジュソウも、漸く開き始めた。







2時少し前に、散歩に出かけた。北の沢を廻り、南へ向って中央の沢のキタコブシを見て来ようと、先ず北西に向う。サクラの芽が開いて大きくなっている。白樺公園近くで、塀と道路の隙間に、赤い面妖な芽を見付けた。何の芽なのだろうか。大きなヤマボウシが3本あるお宅へ立寄る。細い枝先に小さな芽が見られた。西側の大きかった樹は、隣家への配慮からか、敷地からはみ出す枝が切られていた。真新しい切り口が無惨だった。





住宅街を気分に任せて曲がりながら、北の沢を目指した。


ウルップソウ   Lagotis yesoensis ウルップソウ
エゾウスユキソウ Leontopodium discolor キク科
クリスマスローズ Helleborus orientalis キンポウゲ科
シラタマノキ   Gaultheria pyroloides var.miqueliana ツツジ
シラネアオイ   Glaucidium palmatum シラネアオイ
ニリンソウ    Anemone flaccida キンポウゲ科
フクジュソウ   Adonis ramosa キンポウゲ科
ワサビ      Eutrema japonica アブラナ科